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王女の溜息 ページ4

『はぁ・・・』







ところ変わって王女の書斎









Aは一定の間隔で溜息をつく



その様子を司は心配そうに見つめる









(A様、先ほどから溜息ばかり・・・体調でも悪いのでしょうか?)









どうやら原因は彼女が手にしている一通の紙らしい



この紙が彼女の手に渡ってからというもの彼女はこの状態だ







(一体、あの紙に何が・・・)







好奇心を宿し、口にしようとするが、彼女の纏うオーラによってそれは阻まれる



何も聞くな、といいたげな彼女の雰囲気に司はオドオドする







そういったやりとりを数回繰り返していた時である







「王女様、そろそろ夕食の時間よ」








ノックをして入ってきた嵐たち



司は花が咲いたかのような顔になる







(お、お兄様方、nicetimingです!)






司は距離をとり、嵐たちの元に駆け寄っていく







「どうしたの、司ちゃん。この重苦しい空気は?」




「なんか、A様珍しく難しい顔になってる」




「じ、実は、先ほどからあの様子が続いてて、理由を聞こうにもどうにも聞きづらくて・・・」




「何やってんの、やっぱり末っ子は末っ子で意気地無しだね」




「な!そんなことありません!!」




「ま、ここは俺にまかせなよ」









泉はそのままAに近づく








「なんて書かれてんの?」



『ひゃっ!!』







泉の気配に気付けなかったのか、Aは肩をビクッと震わす








『えっと・・・これは、その・・・』






さっとAはその紙を背中に隠す








「なあに、俺たちに見られたくない事でも書かれてるの〜?」







いつの間にか凛月が後ろから回り込み抱きつく







『そ、そんなことありません!』


「じゃあ、見せてくれるわよね?」









とどめを刺すかのように嵐が迫る



しばらく黙っていたAだったが、観念したようで席を立つ







『わかったわ、全て話しましょう。レオも一緒に』








Aはそう言って部屋を後にした









「なんか、嫌な予感〜♪」








凛月の勘は後々当たることになる

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御霊t(プロフ) - オスカーさん» コメントありがとうございます。参考にさせていただきます。続編は余裕があれば、明日くらいに更新しようかと考えておりますので待っていてください (2017年11月18日 17時) (レス) id: 290a03293f (このIDを非表示/違反報告)
オスカー - 短編集も読んで見たい気持ちですが、私的にはこちらの作品をいつも楽しみに待っているので、短編集はもう少し後にしてほしいです!続編楽しみです! (2017年11月18日 15時) (レス) id: 662403215f (このIDを非表示/違反報告)
御霊t(プロフ) - オスカーさん» コメントありがとうございます。わざわざ別の作品も見てくださり、嬉しいです。確かにせないずは最高ですよね。これからも更新頑張っていくので応援お願いします (2017年11月8日 22時) (レス) id: ab2fec6353 (このIDを非表示/違反報告)
オスカー - お話し(?)中失礼します。最初から読ませていただきました。その手をとって契約をの方も拝見しましたが、どちらもとても面白い作品ですね!私、せないず好きなのでこれからもどちらの更新も楽しみにしてます。 (2017年11月8日 22時) (レス) id: 662403215f (このIDを非表示/違反報告)
御霊t(プロフ) - *神*威*さん» そうだったんだびっくりしたーあの時はありがとうね。すごく励まされたよ( ^ω^ ) (2017年11月8日 20時) (レス) id: 290a03293f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御霊t | 作成日時:2017年10月3日 21時

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