帰ってきた元第一王子 ページ24
青年が下町に到着して数時間後
Aはというと珍しく落ち着きがなかった
書類整理の合間をぬって自室においてある時計をチラチラとみている
ある意味不自然な彼女に本日の護衛である司は疑問をもつ
「A様、どうかしましたか。先ほどから時計をチラチラ見ておられますが」
自覚がなかったのか本人は驚く
『えっ、そうですか。全然気づきませんでした・・・』
すみません。と苦笑しながら作業に戻る
それでもやっぱりどこか違和感を感じた司が声を出そうとした時だ
廊下から大きな声が響く
司は一瞬ビクッと動きを止める
それはAも同じで目を丸くする
『なにかトラブルでしょうか?』
「また瀬名先輩がleaderに説教をしているのでしょうか?」
「スーちゃんハズレ〜♪」
そう言って入ってきたのは凛月だった
「A様、あの人来たよー」
『そうですか、だとしたら先ほどの声は彼ですか?』
「ご名答、セッちゃんがいつにもましてイライラ状態なんだよね。あの人なにかとうるさいから安眠妨害が増えた・・・なんとかしてほしい〜」
全く話についていけない司を置いて二人は話を進める
用は済んだと言い、さっさと部屋を退出した凛月
そして入れ替わりになる形で一人の青年が入ってくる
「Aさああああああん!!」
青年はそのままAに抱きつく
あまりに無作法な彼に司は一言物申そうとするがいつの間にか入ってきた泉に止められる
「はい、かさくん。言いたいことはわかるけどここは我慢だよ」
「瀬名先輩、あの方は一体何者なのですか?A様の許しもなくhugするなんて」
妬いているのか司は頬を膨らませる
泉はそんな末っ子の様子に溜息をつく
「あいつは、三毛縞斑。王女様の異母兄妹で第一王子だった男だよ」
「だった?」
司は泉の言葉に首をかしげた
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御霊t(プロフ) - オスカーさん» コメントありがとうございます。参考にさせていただきます。続編は余裕があれば、明日くらいに更新しようかと考えておりますので待っていてください (2017年11月18日 17時) (レス) id: 290a03293f (このIDを非表示/違反報告)
オスカー - 短編集も読んで見たい気持ちですが、私的にはこちらの作品をいつも楽しみに待っているので、短編集はもう少し後にしてほしいです!続編楽しみです! (2017年11月18日 15時) (レス) id: 662403215f (このIDを非表示/違反報告)
御霊t(プロフ) - オスカーさん» コメントありがとうございます。わざわざ別の作品も見てくださり、嬉しいです。確かにせないずは最高ですよね。これからも更新頑張っていくので応援お願いします (2017年11月8日 22時) (レス) id: ab2fec6353 (このIDを非表示/違反報告)
オスカー - お話し(?)中失礼します。最初から読ませていただきました。その手をとって契約をの方も拝見しましたが、どちらもとても面白い作品ですね!私、せないず好きなのでこれからもどちらの更新も楽しみにしてます。 (2017年11月8日 22時) (レス) id: 662403215f (このIDを非表示/違反報告)
御霊t(プロフ) - *神*威*さん» そうだったんだびっくりしたーあの時はありがとうね。すごく励まされたよ( ^ω^ ) (2017年11月8日 20時) (レス) id: 290a03293f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:御霊t | 作成日時:2017年10月3日 21時