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「ど、どうしますかもう時間かなりやばいです」
「もうそんな遅いんですか…寝すぎたぁ…」
慌てるAさん。全くの他人である自分にここまで心配してくれるのが正直可愛らしいというか。
「走ったら間に合うか間に合わないかぐらいの時間ですよ…。
そもそもそれに乗れても折原さんの最寄り駅まで行けるかもわかりませんし…」
「今調べますね……あ、行けませんね終わりました」
お手上げーっと言った様子でスマホを手放す。
明日の仕事はなんやったかなぁ…と、まだぼーっとしている頭で考える。
確か午後2件営業があって…午前は…?
「あ、明日の仕事…午前休みやないですか」
「えっ休み貰えたんですか!!良かったですね!!
ってそこじゃなくて…ええと今どうしましょう…」
「この辺りにホテル…はあるだろうけどもう一杯なんかなぁ…」
どうしよう。野宿か?
ついそんなあほなことを考えてしまうが今晩寝るところがないとなるとかなりの問題だ。
「あーっこういう時メンバーの誰かが近くに住んでくれてたら…」
「めんばー??」
「あ、いえこっちの話ですははっ…」
思わず浦島坂田船のことを口にしそうになり、慌てて誤魔化す。
そもそも彼女は歌い手という存在を知っているのか?知っていたとしたらこちらもかなりの問題かもしれない。
知らなかったらそれはそれでほんの少し悲しい気もするが…。
「あ、あの、折原さん」
少しの間黙って何かを考えていた様子の彼女は口を開いた。
「はい、なんでしょう?」
「今晩、うちに泊まりませんか?
…いえ、なんなら
私と一緒に住みませんか」
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ことみ(プロフ) - いちたにさん» もちろんっ! 素敵なお話、お待ちしております♪ (2019年7月29日 3時) (レス) id: 58ea8aaecc (このIDを非表示/違反報告)
いちたに(プロフ) - ことみさん» お気遣いありがとうございます、ゆっくりではありますが書いておりますのでもう少し更新を待っていただけると幸いです (2019年7月29日 3時) (レス) id: 3105139abf (このIDを非表示/違反報告)
ことみ(プロフ) - いちたにさん» あらまぁ。。。更新が止まっていて、それでいて本人がいるなら更新停止状態にしたほうがよいと思います。なんか上から目線ですみません(>_<) (2019年7月29日 1時) (レス) id: 58ea8aaecc (このIDを非表示/違反報告)
いちたに(プロフ) - ことみさん» すみません!更新が止まっているだけで終わりではないです(汗) (2019年7月29日 1時) (レス) id: 3105139abf (このIDを非表示/違反報告)
ことみ(プロフ) - なんで、終わりになってるんでしょう。。。? わざと、です?まぁなんにせよ、更新楽しみにしてますね♪ (2019年7月28日 3時) (レス) id: 58ea8aaecc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちたに | 作者ホームページ:
作成日時:2019年2月9日 20時