特別な一夜を過ごしましょう【浦島坂田船】

14種類の結果パターン

今宵は誰と何をしましょうか…？ - 2024年4月25日

☆うらたぬき 欲求不満

(夏帆.。さんからのリクエストです、ありがとうございます！)




「ねーえーYOUー。ちゅーしよー」


「しない」


「じゃあポッキーゲームしよ」


「しない」


「じゃあ胸でいいや」


「誰が触らせるかどきたまえ」




座っている私の腰に腕を回しぐりぐりと頭を押し付けてくる私の彼氏、うらた。



「うー、だめ？」


「どれだけ可愛くお願いしても駄目」


「いいじゃん、気持ちよくしてやるよ？」


「イケボでかっこつけても駄目」




確かにめちゃくちゃ可愛いしとってもかっこいいですけれども。

なんかこう、求められると嫌って言いたくなる、うん。

拒否を続けていると、うらたは遂にそっぽを向いてしまった。




「じゃあもうYOUのことなんか知らねぇよ！
後で謝っても遅いからな！」


「おーおー、やっと静かになるわー」


「…」


「…」


「…」チラッ


「…」


「ごめんなさい」


「何がしたかったの！？」




なんだなんだどうしたどうした、今日は随分甘えてきますね。

彼は再び私の腰にまとわりつく。



「YOUさん」


「はい」


「やりたいです」


「もしもし坂田君？君とやりたいっていうたぬきが今うちに」



スマホで坂田君に電話をかけている風を装うと、彼はひょい、とスマホを私の手から奪い取って、膝立ちになり私を見下ろす。

今日初めて見上げた彼の顔は、赤く染まっていて、獣のような目をしていて。



「…これだけ言ってんだから、ちょっとはこっち見ろよ」


彼は私のスマホをテーブルの上に置き、私の肩を抱きおもむろに口付けてくる。



「んっ、ふぁ…うら、たぁ」


「っはぁ、止まんね…ん」



どんどんその口付けは長く、深くなっていく。

終いには私の身体は押し倒され、上に彼が被さっていた。

それでもキスの雨は止まらず、次第にうらたの手が私の足をスーッとゆっくりと這い上に登っていく。



「へぇ…お前だって期待してたんじゃん？」


「期待なんか、ん、してな…」


「嘘つき」



うらたが耳元で吐息混じりにそう囁くだけで、私は全身の力が抜けてしまう。


それから日付けが変わっても尚私の身体を貪り続けるうらた。



「っ…はぁ、足りない。もっと、な？」



今晩は夜明けまで、彼の欲を解消することになったのでした。


一方その頃。

「…ちょ、生々しい…ほんま、もう…」

本当に繋がっていた電話の向こうで坂田さんの欲求が駆り立てられてしまっていたのでした。

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