煙草の匂い。【sm】

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世間は所謂、クリスマスモード。

煌びやかなイルミネーションが街を彩り、カップルたちがイチャイチャしながら歩いていく。


やはり、その季節になればクラスの女子たちも告白ラッシュになってくる。毎年恒例行事だ。

俺も自分で言うのはアレだがかなりモテる方。
毎年この季節になると女子からの呼び出しが増える。


まぁ、その場に行って断るだけなのだが。






『もうすっかりクリスマスだね〜。
志麻くんは予定あるの？』

志「あると思います？w」

『ふふふ、どうでしょうねぇ。』

志「先生は何か予定あるんですか？」

『……あるよ、友達とね。』






先生は少し複雑な表情をしたが、すぐにニコッと笑ってくれる。

この笑顔が好きで、この声が好きで、毎日ここに通い詰めている。






『ねぇ、志麻くん。みんなには内緒、ね？』






そう言うと、先生は綺麗に包装された小さな箱を渡してくれる。

紫色のリボンで綺麗にラッピングされていて、メッセージカードには " Merry Xmas " と筆記体で記してある。





志「え、良いんですか？！」

『みんなには内緒だよ〜？
悩んだんだけど、やっぱ志麻くんはこれかなって思って。』






箱を開けると、そこにはゴールドに輝くピアスが入っていた。
そのデザインは王冠をイメージしたもので、大きさは控えめだが存在感を放つ、そんなピアスだった。





志「ありがとうございます……！」

『ふふ、志麻くんに似合うといいな。』









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