91話 ページ42
NO視点
ハンネス「全く……酷ぇもんだ………無事なのは運良く上に居た俺達だけ、下に居た奴等は熱と風圧で再起不能ときた……どうだ、ミカサは?」
アルミン「大きな怪我はしてないから、脳震盪じゃないかって」
ハンネス「そうか……アルミン、お前食ってないだろ?取ってきてやる」
だけどアルミンは首を横に振った
ハンネス「食っとけ」
それでハンネスはアルミンのご飯を取りに行った
ミカサ「………っ!」
アルミン「……ミカサ!?」
ミカサ「アルミン!エレンは何処!!」
アルミン「ミカサ!落ち着いて!動くんじゃない!!まだ怪我の度合いが分からないだろ!!」
ミカサ「…………何処!?」
アルミン「エレンは連れ去られたよ……ユミルとAもベルトルトとライナーに………エレンは……鎧の巨人に負けた………それからもう5時間は経ってる」
ミカサ「誰か………その後を追っているの?」
アルミン「…………いいや」
ミカサ「どうして!」
アルミン「!……馬をあちら側に運べないからだ。エレンを取り戻すには馬をあちら側に移すリフトが此処に来るのを待つしかない!ミカサはそれに備えてくれ。ハンジ分隊長や他の上官が重傷で動けないでいる。小規模でも索敵陣形を作るには1人でも多くの人出が必要なんだ!手練れは特に……分かったかい?」
ミカサ「………っ!!………またこれか……」
アルミン「何処か痛いの?」
ミカサ「いいや、頭を強くぶつけたようだけど大丈夫。でも、エレンかアニに攫われた時、私は直ぐに追いかけリヴァイ兵士長と戦って、やっと、それで漸くエレンを取り返せた……でも、5時間も経った後では…………ねぇ、アルミン。何で、エレンは何時も私達から遠くに行くんだろう」
アルミン「そう言えばそうだね。エレンは昔から1人で突っ走って行くんだ。僕等を置いて………きっと、そういう星の下に産まれついたんだよ。エレンは……」
ミカサ「私はただ………側に居るだけで良いのに……それだけなのに………」
ハンネス「……ミカサ、気が付いたのか。腹減っただろ、ほら食え。ほら、アルミン」
それで2人に取ってきた食料を渡した
ハンネス「まぁ、何時もの、夜戦燃料色しかないが……うん、不味くも旨くもねぇ。いつも通りだ。まぁ、何時もの事じゃねぇか!あの悪餓鬼の起こす面倒の世話をするのは、昔っからお前等の役目だろ?腐れ縁って奴だよ。全く、お前等、時代とか状況は変わってんのに、やってる事は餓鬼んちょのまんまだぜ……だろ?」
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作者名:りん松 | 作成日時:2019年6月11日 18時