第91話 ページ46
LHRは、もっぱら文化祭の準備。
本番も近いため、準備も本格的になってきた。
「うーん、もっと形にバリエーションあったほうがいいかな…」
私たち調理班は、現在調理室を借りて試作中だ。
クッキー担当になった私は作ったクッキーを並べながら頭を傾げる。
ま、味はおいしくできたし、型抜きまたたくさん持ってくればいっか。
「次別のクラスが来るので片付けてー!試作したやつは持って帰って大丈夫だよ〜」
「「「はーい」」」
調理班長の言葉にみんな片付けを始めた。
私は作りながら片付けをしていたので、あとはお菓子を持ち帰るのみである。
「あれ、誰かに渡すの?」
「モブ田くん…うん、炭治郎とかにね」
後ろから現れたモブ田くんに私は応える。
炭治郎と善逸と伊之助と…そんな量ないし3つでいっか。
伊之助もっと食わせろってうるさいだろうけど、無視しよう。
私が1人で考えていると、
そいうえば、とモブ田くんが言葉を続けた。
「この前会えなかったんだけどさ、嘴平がなんで衣装にまわったかって話」
「え?」
「あれさ、実はーー…」
*********
「調理班おかえりー!」
クラスメイトの言葉に、俺は顔を上げた。
あ、Aもいる。
「Aおかえり、できたか?」
「うん、お陰様でおいしくできたよ。はいどーぞ」
「わあ!ありがとう」
帰ってきたAに試作のクッキーをもらう。
Aは料理が上手だから楽しみだな。
「…伊之助は?」
「ん?ほら、あそこで衣装合わせしてるよ」
「あほんとだ…大人しくて気付かなかった…」
教室の隅ですっかり疲れ切った伊之助を指差す。
クラスの女子も段々と言うようになってきたせいか、伊之助は逃げられなくなっている。
現在はかわいいメイド姿に変身している。
「はは、伊之助かわいいね」
「伊之助は顔が綺麗だから似合うよな」
「ほんと……あのさ、炭治郎。お願いがあるんだけど…」
「ん?」
Aは俺の耳元に近づいた。
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まこ(プロフ) - なるとさん» なるとさん初めまして!コメントありがとうございます(^^) いつも見ていただきありがとうございます。゚(゚´ω`゚)゚。 更新頑張りますので、ぜひこれからも見ていただけると嬉しいです!よろしくお願いします(o^^o) (2020年3月16日 10時) (レス) id: 5468609aea (このIDを非表示/違反報告)
なると - こんにちは。いつも楽しく拝見させていただいてます!がんばってね。 (2020年3月13日 21時) (レス) id: 3ad2e3812e (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - きなぽさん» きなぽさん初めまして!あああそう言っていただけてとても嬉しいです励みになります…!( ; ; ) ぜひこれからもよろしくお願いいたします(^ ^) (2020年2月7日 10時) (レス) id: 5468609aea (このIDを非表示/違反報告)
きなぽ - 素敵な小説に心が暖かくなりました! (2020年2月5日 12時) (レス) id: 8433dfe4be (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - ZERO-naさん» ZERO-naさん初めまして!確認しましたところ番号がごっちゃになっていました…教えていただきありがとうございます(^^)/ 流れは変わりませんので、ご安心ください!楽しんでいただけてとても嬉しいです!ぜひこれからも読んでいただけますと幸いです(^^♪ (2020年2月4日 21時) (レス) id: 274878ae19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まこ | 作成日時:2020年1月8日 13時