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三度目の婚儀 ページ2

私は


その日、雨が降る屋外を見ていた


今日は



三度目の婚儀の日



三度目となる白い衣を纏い、


真っ赤な紅を指した


近くにいる女官は



大分老けていて



「苺凛様、とても美しいですわ


琥珀の瞳に良く映えます」


と私を煽てた


でも


その目の奥が


笑っていないことを知っている



婚儀の最中



私は紅徳帝の隣を歩いた



ご子息の中には



白龍様と紅覇様も見受けられた



白龍様は何処か遠くを見ていて



紅覇様は俯いていた



紅炎様は相変わらず

感情の読み取れない顔で見ていた


他の皇女様方は私を白い目で見ていた


側室の方々も呆れたように


先程の女官と同じように見ていた



それもそうだろう


散々、息子の元に居たくせに


今度は位の高い皇帝に嫁ぐのだから


相当な悪女に見えるだろう




唯一


白瑛様と紅玉様は


私を悲しげな同情するような


瞳で見ていた




昨日、


紅徳帝との手続きを済ませて


帰る頃にはもう私の部屋は移動していた



側室達のいる宮へ私は向かった




夜が更けてきて


私は外を見ていた




そこに



新藍がやってきた



「姫様、荷物をお持ちしました」



私は身に覚えのない荷物に不安を覚えた



新藍を招き入れると



荷物から




紅覇様が出てきた




「こ、紅覇様!?」



紅覇様は新藍に席を外すよう言った



そして



私と話をした



何故あんなことを言ったのか、


紅周のこと、


私は深く深く


紅覇様に頭を下げた



紅覇様は泣きそうな顔をしていた



そして



私は恐らく最後になるであろう



紅覇様と体を重ねた




私はもう手続きをしているため


陛下の妻という立場にある


紅覇様は義理の息子という立場にあり、



本来、こういう行為は許されないことである



そんな背徳感に目をつぶり



夜が明けた

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推しは最高神☆推しを幸せに☆ - 面白いろいです!!最初そうりんちゃんに酷い事した白龍ゆるせませんでした(モルもです)あと、紅徳は最低。 ですが小説は最高なので更新待ってます! (2020年9月5日 22時) (レス) id: 11099bdacf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いちごみるく | 作成日時:2019年10月5日 11時

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