看板娘43 ページ44
…それから少し経ったある日。一護たちと鸚哥を喋らせて(もう霊は抜けたので流暢には喋っていないが)遊んでいると、今日遅刻の朽木さんがやってきた。
「みなさんおはよう!」
……今日も良い笑顔だ。日に日に演技も板についてきていらっしゃる。話もそこそこに一護に一発キメて強制連行していった。何してんだアンタら。
「…朽木さん、一護をどうする気なんだ」
「いやーおアツいよねぇ。一護、意外と手が早いのかな」
「やめろォ水色!!朽木さんと一護はそんなんじゃねーっ!!!一護にだけそんなに春が来まくってたまるか!!!」
啓吾は泣きながら叫ぶ。水色と違ってモテないからな彼は…ほんで結局また戻って来ないし。そうこうしていたら四限目も終わりになって、昼休みになった。
「ィやっほーーい!!おっべんとだあーーっ♡」
織姫がそう言ってはしゃぐ。本日も食パン1斤丸ごとお持ちのようだが、何をする気だ今度は。先日のあれから成り行きで彼女たちとお昼を食べることになった私は、織姫の向かいに座らせてもらってお弁当を開く。すると千鶴が此方へやってきた。
「ヒーーメっ!A!いっしょにおべんと食ーべよっ♡」
千鶴は食パン1斤にあんこをつけてかじり始めた織姫に抱きつく。それをたつきが止める…いつもの事だ。すると、織姫がいきなり立ち上がった。
「黒崎くんの匂いがした!」
ふんふん言いながら窓の下を見る織姫。…でも確かに、何かは近づいてきて………!?
「ここ…1年3組であってるよな?」
窓から飛んできた一護が、そう言って笑った。
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作者名:名無し | 作成日時:2022年2月21日 5時