浦原商店の看板娘【BLEACH】 (ページ31)

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看板娘３０ページ31

｢案内は良いけど、先ず何処からだ？｣

廊下を適当に数歩歩いて声をかける。まぁぶっちゃけ彼女は案内なんて心からどうでもいいんだろうな。一護が無駄に焦ってるし、あいつ意外と解りやすいタイプか？

｢おいルキア、どーすんだよ｣

一護が言う。朽木さんは少し立ち止まって、くるりと此方を見た。

｢…いえ実は、浦原さんをお呼びしたのはお聞きしたいことがあったからでしたの！校内は黒崎くんが後でゆっくり案内してくれますわ｣

相変わらず綺麗に笑うものだ、作り笑顔のくせに。まぁなんでもいいが…こっちだって、元より案内をするつもりで着いてきたわけじゃない。

｢私に聞きたいこと？教室で言えないようなことなのか｣

｢いいえ、大勢の前でお話するのが少々恥ずかしかっただけですわ。お気になさらず｣

そんなふうに言ってスタスタ歩いて行く朽木さん。前ではヒソヒソ言ってるのが聞こえる。

｢おいルキア、Aが何だってんだよ！次はあいつが虚に狙われるってのか｣

｢貴様は黙っていろ、一護。浦原…あの女には少々気がかりなことがあるだけだ｣

警戒されてるなほんと…参ったな、私は一護にも朽木さんにも手を出す気は無いぞ。てか浦原って呼ぶなってば。

｢…此処でいいか｣

朽木さんがまたボソッと呟いて、此方に向き直る。

｢浦原さん、座りましょう！此処で！｣

…ホント名演技だね、ミス猫かぶり。

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