看板娘205− ページ10
段々と意識が浮上する。身体が上下に揺れている…運ばれている?誰に……私は…
「……っ!!」
ガバッと起き上がり、私を運ぶ相手に蹴りを入れて着地する。ずきりと全身が軋むけど、そんなこと言ってる場合じゃない。私を運んでいたのは当然ながら藍染。
「おや、起きたのかい。タイミングが良いのか悪いのか…」
ぎっと睨むと、前から声が聞こえる。振り向くと、顔半分を仮面に侵食された真子隊長がいた。真子隊長の後ろにも、倒れている隊長格達が見える。そこには完全な仮面をつけたひよ里もいる。
「……A……ッ!!」
「真子隊長、ひよ里…!!みんなも、仮面がッ」
「お喋りはそこまでだよ」
とん、と肩甲骨を押され、両腕が後ろに縛られる。クソ、縛道か……!!ギリギリと縛道を破こうとするも、藍染の霊圧故なのか解けない。そんなことをする間にも真子隊長の侵食は進んでいる。
「…シ…、シ…ン…………ジ………?」
ひよ里が意識を戻したのか、虚ろな声で言う。それを聞いた藍染は要、とだけ言った。ダメだ、やめろ藍染!やめろ……!!
「!やめ…」
東仙要は真子隊長の制止も無視して、躊躇も無くひよ里を斬り捨てた。そうして淡々と言葉を吐き捨てた藍染は、真子隊長に刀を振り下ろそうとする。声の出ない口で、やめろ、やめろと叫んでも意味が無い。腕がちぎれそうな程もがいて、どうしようも無さに涙が出てくる。
なんで、なんでこんなことになったんだ。拳西隊長に白副隊長、真子隊長、ひよ里。死なないで。誰でもいいから誰か、助けてくれ。誰か……
たすけて、浦原さん。
__そんなことを思った時、闇夜から音もなく彼は現れた。
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渚(プロフ) - BLEACHに再熱した者です!この作品とても好きです!浦原さんカッコイイです!!引き続きお話読めるの楽しみにしています! (2022年9月5日 18時) (レス) id: 9dd9702176 (このIDを非表示/違反報告)
はっか(プロフ) - はわ、、BLEACH再熱してしまってこの小説に辿り着いて刺さりすぎて徹夜で全て読んでしまいました、、、!!すごく好きです理想の浦原さんで泣きそうです!!応援してます!!! (2022年6月21日 20時) (レス) id: 849b00c654 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名無し | 作成日時:2022年6月20日 19時