看板娘241 ページ46
「隠し事っスか?悪いコっスねえ…夜一サンと朽木サンの霊圧も一緒に消えたんだ、彼女達と一緒ならと思ってましたが…平子サン達の霊圧もあるのはどういう事っスか」
「それは、夜一様やルキアもそうですけど、真子達には少し相談していたというか…させられていたというかでして……」
「相談…っスか?」
ぴく、とまた浦原さんが反応する。この人は昔から割りと独占欲がお強い節があるから、自分の腹心が自分でなく他の人に相談したとなればその反応もある意味当然だ。
「何を相談なさってたんスか?」
「大したことじゃないです、浦原さんのお耳に入れるような事じゃありませんよ」
「Aサンの事で、大したことないことなんか無いっスよ」
あんまり真剣な目で言うものだから、ドキリと大きく心臓が脈打つ。いつもなら、光栄ですとか大袈裟ですよとか、色々返すこともできたろうに今はどうにも胸が痛くてそんな余裕は無い。浦原さんが好き、と認めてしまったせいだろうか。心配してくれてる、優しい。少し拗ねてもいるのが可愛らしい。私が貴方の頼みに弱いのを知ってて、目を合わせてくるのがズルい。
「…ボクには言えないんスか?お手伝いできる事くらい、あると思うんスけど」
「っ……だ、だめ、なんです…!浦原さんにだけは、言えないっ…!!」
ずいと覗き込まれて、無精髭があるくせに端正なお顔から目が逸らせない。あまりのことに顔が真っ赤なのを感じながらバッと離れて、後ろから聞こえるAサン?の声も無視して部屋にこもった。追いかけてこなかったのは幸いと言えよう。
部屋にうずくまって、どきどきと高鳴る鼓動を押さえる。一護も目を覚まさずいる中、こんな事にうつつを抜かしてはいられないのだ。切り替えなくては。こんなに腑抜けた頭ではダメだ。
(Aサン?)
目をそらす間際の浦原さんのお顔が、少しだけ赤かったのも、きっと気の所為なのだ。
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渚(プロフ) - BLEACHに再熱した者です!この作品とても好きです!浦原さんカッコイイです!!引き続きお話読めるの楽しみにしています! (2022年9月5日 18時) (レス) id: 9dd9702176 (このIDを非表示/違反報告)
はっか(プロフ) - はわ、、BLEACH再熱してしまってこの小説に辿り着いて刺さりすぎて徹夜で全て読んでしまいました、、、!!すごく好きです理想の浦原さんで泣きそうです!!応援してます!!! (2022年6月21日 20時) (レス) id: 849b00c654 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名無し | 作成日時:2022年6月20日 19時