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看板娘229 ページ34

顔を上げた先には、少し伸びた髪を靡かせて父上を抱えた一護。一護の父上を地面へ降ろし、藍染と対峙した。一護は家族の無事を確認した後、私達を見る。


「…A、たつき、ケイゴ、水色、本匠…観音寺。…イモ山さん」


「誰だ!!!」


アフさんだかイモ山さんだかが抗議した後、一護は静かに、凪のように私達にそこに居てくれと言う。


「そのまま、じっとしててくれ」


一護からは、何も感じ取れない。霊圧を全く感じ取れないのだ、ここに来た瞬間からずっと。けれどそれは、弱くなった者の目じゃない。勿愛を降ろして、一言だけ言う。


「…任せていいんだな、一護」


「ああ」


はっきり、私の目を見て、そう言った。それならもう、私に出来ることは無い。一護は藍染に場所を移そうと言って、藍染を力だけで(・・・・)自分ごと遠くへ飛ばした。…なんて力だ。カツ、と下駄の音がしてバッと振り返る。


「Aサン」


「浦原さん…!藍染は一護が引き受けました。私も友人も、怪我は無いはずです。奴の霊圧にあてられ続けていましたから、多少ガタは来るかもしれませんが」


「……A…?その人っ、前に一護と居た…それに浦原、って、あんただって浦原じゃ…」


たつきが言う。そうか、浦原さん見せたのか…まあもう皆死神も見えているだろうし構わないが。


「…後で話すよ。この人は味方だ、大丈夫。それより皆は?大丈夫か?」


「うん、僕らは大丈夫。誰も怪我してないよ」


良かった、と言うと、後ろから浦原さんが私の頬を掴んで自分に顔を向けさせる。帽子を外して日の下に立つ浦原さんももう随分懐かしい。いつの間にか頬についていた傷をなぞって浦原さんは私の名を呼ぶ。


「…ご無事で、何よりっス。ボクとの約束、守ってくれてありがとうございました」


「滅相も無い。浦原さ……喜助さんも、動くのに支障なさそうで良かったです」


「…おや、珍しい。普段の貴女ならここまで来れば取り繕ったりしないと思ってましたが」


「仕方ないじゃないですか、いきなり言っても混乱させます。後でゆっくり話しますよ」


喜助さん、指示を。そう言えば浦原さんは、藍染の封印の為打ち込んだ鬼道が発動するかどうかを確認しに行かなければならないと言った。


「私も、お供します」


「……ええ。お願いします」


浦原さんはそう言って、もう一度私の頬を撫でた。


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設定タグ:BLEACH , 浦原喜助   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - BLEACHに再熱した者です!この作品とても好きです!浦原さんカッコイイです!!引き続きお話読めるの楽しみにしています! (2022年9月5日 18時) (レス) id: 9dd9702176 (このIDを非表示/違反報告)
はっか(プロフ) - はわ、、BLEACH再熱してしまってこの小説に辿り着いて刺さりすぎて徹夜で全て読んでしまいました、、、!!すごく好きです理想の浦原さんで泣きそうです!!応援してます!!! (2022年6月21日 20時) (レス) id: 849b00c654 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名無し | 作成日時:2022年6月20日 19時

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