看板娘223 ページ28
「"火遊紅姫 数珠繋"」
連なる網目の一つ一つ、文字通り数珠繋ぎで爆発が起こる。藍染はダメージもありつつなお余裕そうに挑発しようとする。すかさず私は藍染に勿愛を突き立て、勿愛の一部を水流に変えて藍染の身体に巻き付ける。刃として残った部分と水に変えて巻き付けた分、その見てくれはまるで三又の槍のようだ。
「『
二方に分かれた水流は、真ん中の刃へ戻ろうと藍染の身体を締め付ける。これで藍染は身動きが取れない。
「舐めるなよA、こんなもので____」
藍染がこちらを見た時にはもう遅い。私が屈んだその先に居るのは、一護の父上だ。
「…月牙天衝!!!」
一護の父上の渾身の一撃で、爆風に呑まれ藍染の姿は見えない。浦原さんも合流し、藍染の次の一手を待つ。あの変な姿になり、一護の父上には藍染の霊圧が読めなくなったと言っていた。……でも、私には、何となく分かる。多分それは、私が死神と虚の力を持っているからだろう。まあ、それだけでは無いかもしれないが。2つを超越した藍染の力の一端くらいであれば、純死神の彼よりも分かる。
「…浦原さん、一護の父上。きますよ」
爆風の中から、藍染の足音が響く。
「…良い斬撃だった。今の攻撃も___
藍染の仮面は一護の父上の攻撃で割れたが、そこに藍染の顔は無い。その中は宇宙空間のような、ブラックホールのような底のしれないものだった。
「___そろそろ…私の力も、理解して貰うとしよう」
そう言った藍染は剣を構え、次の瞬間に私達全員を吹き飛ばしてみせた。げほ、と吸い込んでしまった煙を吐き出して空中で体勢を立て直した刹那、藍染が目の前に居た。
「…今だけは君は目障りだ。大人しくしているといい」
がっ、と頭を掴まれて投げられる。風圧で体勢も変えられずビルに突っ込み、背中の痛みを感じたその時にまたしても藍染が私の前に降り立つ。その背後から一護の父上、夜一様、浦原さんが奴を狙うも、藍染はそれを刀で私ごと振り払ってみせた。
「っが……!!」
藍染のその猛攻に、私達は空へ投げ出され、地上へ叩きつけられた。
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渚(プロフ) - BLEACHに再熱した者です!この作品とても好きです!浦原さんカッコイイです!!引き続きお話読めるの楽しみにしています! (2022年9月5日 18時) (レス) id: 9dd9702176 (このIDを非表示/違反報告)
はっか(プロフ) - はわ、、BLEACH再熱してしまってこの小説に辿り着いて刺さりすぎて徹夜で全て読んでしまいました、、、!!すごく好きです理想の浦原さんで泣きそうです!!応援してます!!! (2022年6月21日 20時) (レス) id: 849b00c654 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名無し | 作成日時:2022年6月20日 19時