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看板娘222 ページ27

藍染はゆっくり瓦礫を踏みつけながら、つらつらと言葉を並べる。手段は希望、敵対する私達に対して自分がすべきはその全ての希望を打ち砕くことであると。


「いや〜〜〜…マイったっスねえ………対鋼皮用に作った特製の鉄甲だったんスけどねえ…まさかこんな簡単に壊されるとは…」


「んん?何じゃ、儂のせいみたいな言い方しおって」


夜一様が浦原さんに詰め寄る。いやこんな時に喧嘩しないで下さいませんか!?


「___成程。私の一撃で手脚が無事という事は確かに特別なものの様だ」


「儂の脚がの」


夜一様はこんな時にすら堂々と余裕を持っていらっしゃる。そういったところも尊敬すべき点だが、生憎今の私は夜一様程余裕を持てないせいでそんな返しすらままならない。


「___来ますよ」


「わかっとる」


「いけますか?」


夜一様と私がそれを肯定した時、藍染は私と夜一様の間に降り立つ。咄嗟に左脚の防具で受け止めるも、爆風と衝撃で空中へ飛ばされる。それを追う形で浦原さんと一護の父上も空中へ降り立ち、再び緊迫した睨み合いに。


「…大丈夫っスか?二人とも」


「じゃから誰にものを言うとるんじゃ!おぬしの半端な防具があったからそれで防いだ、なければ普通に躱して無傷じゃっ!」


「私も浦原さんの防具のおかげで何ともないです。心配ばかりしてないで下さい、私達は大丈夫です」


「…そいつはスイマセン」


その様子を藍染はじっと見ている。浦原さんが声をかければ、浦原さんの心配する態度も作戦の内だとして観察しているのだと言った。


「君は尸魂界に於いて私の頭脳を超える唯一の存在だ。力が対等でなくなろうとも私は君に興味がある…君にもだ、涙掠A。そんな浦原喜助を誰より深く理解する君にも、私は興味をそそられる」


「……ふざけた事を」


「…買い被り過ぎっスよ。今のアタシは只の…しがない駄菓子屋っス」


浦原さんはそういって黄火閃を放つ。それの後に続き藍染が黄火閃を弾いたその時に、夜一様が飛び出す。藍染は夜一様の攻撃を受け止め続けていたが、瞬閧によって地上へ叩きつけられた。

追撃しようとした夜一様の拳を受け止めた時、私と浦原さんが同時に藍染へ向かい攻撃を放つ。


「"縛り紅姫"」


「『惆悵水牢(ちゅうちょうすいろう)(びょう)の番』」


藍染の四肢に私の水が、身体に浦原さんの網がかかった。


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設定タグ:BLEACH , 浦原喜助   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - BLEACHに再熱した者です!この作品とても好きです!浦原さんカッコイイです!!引き続きお話読めるの楽しみにしています! (2022年9月5日 18時) (レス) id: 9dd9702176 (このIDを非表示/違反報告)
はっか(プロフ) - はわ、、BLEACH再熱してしまってこの小説に辿り着いて刺さりすぎて徹夜で全て読んでしまいました、、、!!すごく好きです理想の浦原さんで泣きそうです!!応援してます!!! (2022年6月21日 20時) (レス) id: 849b00c654 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名無し | 作成日時:2022年6月20日 19時

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