看板娘221 ページ26
「浦原さん、言ったでしょう。私を揺らがせるのは貴方だけです。…百年前から、いえ、それ以前から」
「……ボクは…」
「そこまでじゃ、喜助。Aもの」
浦原さんが次の言葉を言う前に、音も無く気配も無く夜一様が現れる。わあっと声をあげそうになったがどうにか耐えた。そうだ、そろそろ向かわなくては。けれど夜一様が加わったとて、おそらく今の戦力で藍染を倒し、崩玉を取り出すのは不可能だ。夢物語は切り捨てろ、私達は藍染を封印する。一護の父上と戦うとなればまず圧勝とはいかないだろうし藍染だってそろそろ崩玉と融合し始めることだろう。
「…分かりました。いけますね、Aサン」
「当然です」
「先ずはボクが出ます。隙が出来次第夜一サンとAサンで奇襲して下さい。夜一サンにAサンの分の対
そう言ってザッと消える浦原さん。夜一様を振り返ると、担いでいた包を下ろして、中にある防具を見せて下さった。
「そういうことじゃ。着けろA、じき出るぞ」
「……はい!!」
夜一様も、御自身用の防具を念入りに装着している。先程から瓦礫の崩れる音や爆発音は止まない。遠くの空で爆発が起きたくらいで準備は整った。瓦礫の影に隠れて移動し、すぐ近くで機会を窺う。
「術が効かぬなら力でくるか。いいだろう」
奇妙な姿に変わった藍染を前に、浦原さんは紅姫を抜く。一護の父上と連携し藍染の動きを止めた瞬間、夜一様は空高く跳んで、私は地面から姿勢を低くして、藍染へ猛攻を仕掛けてみせた。夜一様は拳で、私は刀で。
「…貴様…夜一……!A……!」
「…どうじゃ。少しは__」
「夜一さん!!Aさん!!避けて下さい!!!」
浦原さんの声と同時に、藍染の一撃が放たれる。咄嗟に躱すも夜一様は脚、私は腕の防具を破壊された。もっとも、防具のおかげで身体は無事だが。藍染はひび割れた身体で、悠々とそこに立っていた。
「…どうした。もう終わりじゃあないだろう?」
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渚(プロフ) - BLEACHに再熱した者です!この作品とても好きです!浦原さんカッコイイです!!引き続きお話読めるの楽しみにしています! (2022年9月5日 18時) (レス) id: 9dd9702176 (このIDを非表示/違反報告)
はっか(プロフ) - はわ、、BLEACH再熱してしまってこの小説に辿り着いて刺さりすぎて徹夜で全て読んでしまいました、、、!!すごく好きです理想の浦原さんで泣きそうです!!応援してます!!! (2022年6月21日 20時) (レス) id: 849b00c654 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名無し | 作成日時:2022年6月20日 19時