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看板娘216 ページ21

ジリ、と空気がヒリつく中で、視線は真子達の方へ。ひよ里はまだ、ギリギリだけど助かる可能性はある。…いつまでもつかは分からないけれど、虚圏にウルキオラ以上の十刃がいないと仮定すれば一護が戻るのもそう遅くないハズだ。…最も、そうでは無い可能性を考えると思うこともあるが。


「憎いか、私が。憎ければ向かってくるが良い。君は特別に私の剣でお相手しよう」


真子は藍染のその言葉にも荒ぶること無く、ハッチにひよ里を任せて藍染と対峙した。真子は私達の中でも特に藍染と因縁が深い。彼の邪魔は出来ないとなると、私の相手は一人。

真子達は広い場所へ離れ、私と市丸は崩れたビルの上で向かい合う。


「……市丸」


「そない怖い顔せんとってやァ。藍染隊長も居らへんし、ちょっとサボろか」


そう言って座る市丸。ひよ里をあんな目に遭わせておいて何を…市丸の言葉を無視して刀を構えると、呑気におォこわ、と返される。


「…お前に戦う理由は無くても、こちらにはあるんだ。お前が彼女を放ってまでそちらに居るとは思わなかったがな」


「……はて、なんの事やら。君かて、大事なヒト居てるんちゃうの」


「浦原さんが悲しむから戦いを止めるなら、そもそも私は戦線に出ない。……私の生命を賭しても、私はあの人の隣に立てる者でありたいんだ」


「君の命一つで藍染隊長に勝てる思うてんの?」


市丸は鼻で笑うように問いかける。完全にやつのペースに乗ってしまっているが、この際仕方ない。


「私だけでは不可能だ。だから護廷十三隊が、真子達が、一護が……浦原さんがいる」


「そんな大層な面子に並ぶ子なん、あの黒崎一護言う子。まだまだ子供やろ」


「彼の潜在能力は計り知れない。お前らの部下のウルキオラも彼には敵わないよ。…あのヤミーとか言うやつもね」


「……十刃の序列、気づいてたん?ほんま怖いなあ」


「最初の襲撃から違和感はあったんだ。夜一様と浦原さん、私相手にそのまま(・・・・)では勝てないとウルキオラは言った。まるでそのままで無ければ勝てる方法があるとでも言いたげな言い回しだ」


それに、本当に序列が一番下ならウルキオラが連れて歩く意味が無い。この反応を見るに、読みは当たっていたみたいだ。ヤミーは、おそらく十刃の0〜9の数字のトップ…第0十刃(セロ・エスパーダ)だ。



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設定タグ:BLEACH , 浦原喜助   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - BLEACHに再熱した者です!この作品とても好きです!浦原さんカッコイイです!!引き続きお話読めるの楽しみにしています! (2022年9月5日 18時) (レス) id: 9dd9702176 (このIDを非表示/違反報告)
はっか(プロフ) - はわ、、BLEACH再熱してしまってこの小説に辿り着いて刺さりすぎて徹夜で全て読んでしまいました、、、!!すごく好きです理想の浦原さんで泣きそうです!!応援してます!!! (2022年6月21日 20時) (レス) id: 849b00c654 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名無し | 作成日時:2022年6月20日 19時

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