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看板娘213 ページ18

ダンっと駆け出し、ギリアンの群れに飛び込む。仮面に蹴りを入れて、くるりと一回転して勿愛で下から上へ斬りつける。背後にいた二体には勿愛を翳し、惆悵水牢(ちゅうちょうすいろう)と唱えて水の膜に閉じ込める。そのまま柄を横に振れば、ギリアンの頭はすっぱりと斬れた。


拳西やラブ、ひよ里みたいに派手な攻撃をする人達の相手は次々大袈裟に建物を破壊しながら倒れていく。


「レプリカとはいえ、空座町が壊れるのはいい気分じゃない…っな!」


沸いてくるギリアンに蹴りを入れながら、勿愛、と声をかける。倒れて行くギリアン達を水で掬い、右手を翳して親指と人差し指でギュッと擂り潰す動作をする。そうすれば水圧は強まり、ギリアン達は跡形も無い。


「後始末くらい、自分でしてくれよ」


私達の登場、多数のギリアンの出現、それらを一網打尽とする猛攻に護廷十三隊で私達を知らない人達は理解が追い付かないようだった。


「す…っ凄え…!!めちゃくちゃだ…めちゃくちゃ強え…………!!あの砕蜂隊長の親友ってやつもいる…!?」


「一体…何なんだこいつらは…!?Aまで…!!」


悪いね希千代、冬獅郎。全部終わった後でなら幾らでも説明してやるからさ。今はただ、この戦いに没頭させてくれ。


ギリアンを大方片付けた後、戦況を見れば皆それぞれ加勢する場所を決めていったようで。本当は砕蜂の処に行ってやりたいけど、敵のあいつの能力的には私は邪魔かな。となると、どうにか応戦してやれそうなところ……


「いいのかい、仮面取っちまって」


「3分しかもたねえんだよ、ヒーローだからな」


かっこいいこと言ってるなあ、ラブ。瞬歩で彼等の横へたんっと移動すると、2人は笑う。


「意外な助太刀が来たもんだ」


「ボクらとしては嬉しい誤算だけどね。Aと一緒に戦う機会なんて無いし」


「貴方達の足を引っ張ることはしないさ」


ガシャ、と一度鞘に収めた勿愛をもう一度抜いて敵と対峙する。名前はスターク、だったよな。藍染がそう呼んでいた憶えがある。


「勘弁してくれよ、アンタ殺したら俺が藍染サマに殺されちまう」


「私はアンタに拉致られたンでね。一発殴らせて欲しいとは思ってるよ」


呑気なやり取りとはアンバランスなピリついた空気が、私達の間に流れていた。



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設定タグ:BLEACH , 浦原喜助   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - BLEACHに再熱した者です!この作品とても好きです!浦原さんカッコイイです!!引き続きお話読めるの楽しみにしています! (2022年9月5日 18時) (レス) id: 9dd9702176 (このIDを非表示/違反報告)
はっか(プロフ) - はわ、、BLEACH再熱してしまってこの小説に辿り着いて刺さりすぎて徹夜で全て読んでしまいました、、、!!すごく好きです理想の浦原さんで泣きそうです!!応援してます!!! (2022年6月21日 20時) (レス) id: 849b00c654 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名無し | 作成日時:2022年6月20日 19時

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