看板娘２０９ ページ14
｢……？……ッ！！｣
ぼんやりと意識が戻り、バッと立ち上がる。昔の夢を見ていたみたいだ。戦場のド真ん中でなんて失態を…！
｢…！起きたか、浦原｣
｢茶渡！無事か！！……それと浦原じゃない、Aだ｣
どうやら卯ノ花隊長のおかげで随分回復したらしい。私の身体の痛みも、すっかり消えている。大きな霊圧の衝突はまだ一つ残っている。あれは…更木剣八だ。でももう……
｢…終わっ、た……｣
衝突は終わり、感じ取れるのは更木剣八の霊圧。どうやら勝ったみたいだ。一護たちの霊圧もそこにあるから、向かわなくちゃ。
｢…卯ノ花隊長、ありがとうございました。私は行きます｣
｢……お気をつけて｣
卯ノ花隊長と茶渡を一瞥し、たっと駆け出す。刹那、私の目の前に気だるそうな顔をした男が現れた。
｢！？｣
｢悪いね、アンタは最優先事項だってよ。借りてくぜ｣
肩に手を置かれ、目にも留まらぬ速さで私は運ばれる。あっという間に私はどこかの宮殿に降り立たされた。バッと振り返るも、もう既に奴はいない。カツン、と足音が響き、階段の上には藍染。
｢おかえり、A。それに織姫もね｣
｢……ッ！！織姫……！？｣
再び後ろを見れば、先程の破面と織姫。織姫は何が起きたか上手く理解出来ないというような顔で冷や汗を流していた。藍染は一息に距離を詰め、笑えと織姫の顎を掬う。
｢太陽が陰ると皆が悲しむだろう。……君もだよ、A｣
｢…………触るな｣
｢月が陰ると、私が悲しむよ。君はただ凛として、私の後ろにいればいい。ただ我々が空座町を滅してくるまで｣
そう言うと藍染は天挺空羅を使い、一護達に淡々と話しかけた。織姫は最早用済みだ、第五の塔に置いていく、とも。一護達は全てが終わった後にゆっくり相手をすると。
｢ああそうだ、涙掠Aは連れていくよ。彼女は私の后になる女性だ｣
またしても勝手なことをほざいた後で、藍染は織姫の前に立つ私にスっと人差し指を向ける。するとギリと腕が後ろに拘束される。縛道だ。
｢……ふふ、その状態の君を見ると昔を懐かしく思うよ。憶えているだろう？あの夜を｣
｢……黙れ……！！｣
私の睨みを鼻で笑って、藍染は私の腕を引いて空座町へと歩き出した。
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渚(プロフ) - BLEACHに再熱した者です！この作品とても好きです！浦原さんカッコイイです！！引き続きお話読めるの楽しみにしています！ (2022年9月5日 18時) (
レス) id: 9dd9702176 (このIDを非表示/違反報告)
はっか(プロフ) - はわ、、BLEACH再熱してしまってこの小説に辿り着いて刺さりすぎて徹夜で全て読んでしまいました、、、！！すごく好きです理想の浦原さんで泣きそうです！！応援してます！！！ (2022年6月21日 20時) (レス) id: 849b00c654 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2022年6月20日 19時
