星【９】 ページ10
やにわに、首から手が離された。ドスンッと大きな音を立てて私は地に伏す。
喉からひゅーひゅーという音がした。
激しく咳き込む私を、承太郎はじっと見ていた。
あの瞳から、ジョジョのような星空は見えない。星なんぞ、一つも見えない。
「で、DIO..『分かる』と言ったな。その言葉はよ、自分がモルモットになると結論付けた上での言葉だよな？」
伏せるというマヌケな格好をした私の髪を引っ張り、承太郎はそう言った。
私はその話を受け入れた上での返事をしたわけではない...あくまで承太郎が返事をしろと言ったため苦し紛れにそう言っただけだぞ。許可などしておらん...！
そう考えた瞬間、今度は後頭部に手を置かれ、そのまま地面に突き付けられた。
鼻に痛みが走る。
「イィッ...！！」
「テメーの強がりはいつまで続くんだろうな？いい加減自分の立場を理解したらどうなんだよ、DIO」
考えていたことが声に出ていたらしく、承太郎の逆鱗に触れたようだ。
テメーには人を殺める力なんざ残ってねーんだよ。そこら辺の女以下だぜ。おまけに、スタンドだって見えもしなければ、使えもしねーんだ。笑える話だろ。ジョークじゃないんだぜ。
承太郎はほくそ笑んで流暢に話し、私の髪を再び上に持ち上げた。
此奴の話はものすごく胡散臭い。今、こんな状態なら尚更である。そうとしか思えない。
この答えが本当にそうであるのか、現実を認めたくないとばかりに正しい話を偽りだと断定し、過った意見を正論と見ているだけなのか。
彼奴の瞳からは何も答えが観取できない。
しかし、このままでいいのかもしれない。【分からない】ままで何も察知しないでいるのがいいのかもしれない。
知らぬが仏、なんて言葉が存在する。全くその通りな気がしてきた。
いっそこのまま、何も知らないままで終わりたい。
この先絶望が待っていると分かって進む気はない。有り得ない。
一体何の得があるというのか。
ふと、私はボインゴのスタンド能力を思い出した。
未来が予知できるスタンド、だった気がする。昔のことは殆ど覚えてはいない。
確か、先の未来が分かり、もし本から伝えられた未来が自分や兄の死をいうものであった場合どうするのかを聞いた。
彼はどう、対処するのかを。
そして、彼は....はて、なんと言っただろうか。
―――――【覚悟】ができる。そう言ったか。
しかし、この私にも
その【覚悟】とやらは、できのだろうか。
まだ、間に合うのだろうか。
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DIO様ラブ☆ - DIO様がぁ……拷問？を受けて「コ□せよ」と言った時……泣いちゃった………あんなにまで誇りを捨てるなんて……………承太郎許せん！！アイズオブヘブンで再起不能にしてやる！！！(もちろんDIO様とプッチで) (2018年7月31日 12時) (
レス) id: b551eccf14 (このIDを非表示/違反報告)
姉がうるさい - 最初見たとき、「うおっ、何だこれ………」って思いましたが、だんだんと呼んでいるうちにこの小説が好きになっていました！とっても面白かったです！ (2016年9月7日 21時) (レス) id: 684bc7dbab (このIDを非表示/違反報告)
コロネ君(プロフ) - 紳士さん» はじめまして、こんにちは！有難うございます（＾∇＾）頑張ります！！！ (2014年7月16日 21時) (レス) id: 1152812d15 (このIDを非表示/違反報告)
紳士 - はじめまして!!すごくおもしろいです(｀∀´)!!更新頑張ってください(≧∇≦) (2014年7月16日 0時) (携帯から) (レス) id: d345fe67e9 (このIDを非表示/違反報告)
コロネ君(プロフ) - クロシロさん» きさま！見てしまったなッ！？ 勉強に精を出すのだ馬鹿者ッ！ (2014年5月20日 17時) (レス) id: 1152812d15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コロネ君 | 作成日時：2014年5月18日 0時
