第127話 ページ28
A「…」
私は、顔を伏せた。
バーン「グラン。悪いが、Aは俺が貰うぜ。」
晴矢君は、私の腕を引く。
鬼道「義姉さん!」
円堂「A!」
A「ねぇ…一つ聞いていい?」
バーン「何だ?」
A「さっき言ったこと…その姿が、本当の晴矢君って本当なの?」
バーン「は?当たり前だろ?」
A「そっか…」
私は、顔を伏せた。
何で、ずっと気が付かなかったんだろ。
あの頃の皆は、もう何処にもいない。
A「ずっと信じてた…いつか、サッカーの楽しさを思い出してくれるって…また、昔みたいに皆と笑ってサッカーが出来る日が来るって…でも、全部無駄だったんだね…」
私は顔を上げて、2人を睨んだ。
A「
私はエイリア学園には絶対に行かない。私の居場所は
鬼道「義姉さん…」
バーン「チッ…そうかよ!」
晴矢君は舌打ちをして、私の腕から手を離した。
ヒロト「Aちゃん、それは俺達のこと裏切るってことでいいのかな?」
A「裏切る?最初に裏切ったのは、そっちじゃない。」
ヒロト「…そうだね。じゃあ、俺達行くよ。これからは敵同士…だね。」
ヒロト君は一瞬悲しそうな顔をして、晴矢君と一緒に光の中に消えていった。
ズキンッ…
A「…」
これでいい。
私は、痛む胸を押さえた。
吹雪「ジェネシスが最後じゃなかったのか?」
鬼道「話の内容からすると、ジェネシスと同格のチームのようだが…」
一之瀬「あぁ。エイリア学園には、一体どれだけのチームがあるんだ?」
壁山「まだまだ、戦っていかなきゃいけないんすね…」
木暮「風丸さん、とっとと撤退してよかったかもね。」
音無「木暮君!」
鬼道「炎のストライカーは奴じゃなかった。さぁ、また一から出直しだ!」
瞳子「Aちゃん、大丈夫?」
A「ねぇ、瞳子さん…」
瞳子「何?」
A「お日さま園の皆は…あの頃の皆は、もう何処にもいないんだね…」
私は、瞳子さんを見た。
瞳子「…Aちゃん、泣きたいなら我慢しなくていいのよ。」
A「…大丈夫、泣かないよ。」
私は、弱々しく微笑んだ。
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条介嫁 - 今更ながら初コメ失礼します。鬼道オチのを見た後見つけちゃってまたまた拝見させてもらってます!!と、ここで初コメながら……条介オチ作ってください!! (11月30日 9時) (レス) id: c880e5c60f (このIDを非表示/違反報告)
苺の花(プロフ) - 美味しい木材さん» ありがとうございます^ ^ (2019年10月20日 20時) (レス) id: e27dc06978 (このIDを非表示/違反報告)
美味しい木材(プロフ) - ものすごく面白いです!更新頑張ってください! (2019年10月20日 20時) (レス) id: 9f6bf4ed89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:苺の花 | 作成日時:2019年10月9日 16時