第251話 ページ6
鬼道「そんなことを自分のチームの選手に…」
土方「なんてひでえ奴なんだ!」
ヒロト「選手を道具としか思ってないのか?」
円堂「許せない…絶対に!」
土方「あぁ!」
A「こんなのおかしいよ!」
土方「なぁ、何とかなんねえのかよ?」
「どうしろって言うんだ?」
土方「それは…」
「俺達にはどうすることも出来ない。
ガルシルドの言うことを聞くしかないんだ。」
土方「それで、本当にいいのか?」
「兄ちゃん…」
「いいんだ。」
男の子は私達を見て、お兄さんと歩いて行った。
A「…」
私は、その背中を見つめた。
円堂「やっぱりダメだ。このままじゃ、準決勝を戦うなんて、出来ない!」
土方「あぁ。あの2人の辛さは、姿を見たら、ほっとけないぜ。
何とか、助けてやらなきゃよ!」
円堂「ザ・キングダムをガルシルドの手から、解放するんだ!」
鬼道「だが、簡単にはいかないぞ。」
ヒロト「家族のことがあるからね。」
円堂「くっそ、どうすればいいんだ?」
土方「ラガルート達も家族も自由になる方法か…」
A「家族を人質にとって、選手達に限界以上のプレーをさせていたことが、世間に知れ渡ったら…」
私は、有人を見た。
鬼道「ガルシルドをこの大会から排除出来るかもしれないな。」
土方「知れ渡ればって、どうやって?」
ヒロト「そうだ!手下が選手達をチェックしてると言ってた。
ガルシルドの屋敷には、必ず証拠があるよ!」
円堂「証拠、か…」
土方「だったら、手に入れるしかないな。」
A「うん。」
鬼道「危険だぞ。」
ヒロト「サッカーだって、敢えて危険に挑んで、局面を変えなければならない時がある!」
私達は、頷きあった。
円堂「よし、行こう!」
その夜、私達はガルシルドの屋敷に向かった。
ヒロト「どうやって中へ?」
鬼道「あれだ。あの木を伝って行こう。慎重にな。」
私達は木を伝って、敷地内に入った。
円堂「ううっ…」
円堂が、窓を開けようと力を込める。
土方「任せろ。うっ…ううっ!」
ビーッビーッビーッ!
A「円堂、閉めて!」
円堂「あ、あぁ!」
鬼道「開け方が強引過ぎたな。」
土方「だって、クズクズしてらんねえだろ。」
ヒロト「早くデータベースに繋がってるコンピューターを探そう!」
部屋から出て、手分けして探す。
円堂「ここにもない。」
鬼道「とにかく一部屋ずつ探すんだ!」
土方「急がねえと、捕まっちまうぞ。」
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作者名:苺の花 | 作成日時:2019年5月10日 12時