妹です２０ ページ23
？｢いやはや、すまなかったのう…別に怖がらせるつもりは無かったんじゃよ…｣
『あ、いえ、そんな……全ては、わたしの心が未熟故のこと……！』
ここは未だに軽音部の部室だ
誰もいないと思っていたこの部屋に、今わたしの目の前にいるこの人はいた
深海さまといいこの人といい、この学院の生徒はどうやら変わり者が多いようだ
『でもどうして棺桶で睡眠を……？』
？｢それはほら、我輩、吸血鬼じゃから。陽の出てる昼間は棺桶で寝てるんじゃよ。｣
そう言い、にこりと微笑む
『………吸血鬼…？』
瞬間、背筋が凍る。
常識的に考えれば、吸血鬼なんて…そんなことは有り得ない
けれど、目の前にいるこの人(？)の醸し出すこの異様な雰囲気や古臭い話し方、そして何より血のような真っ赤な目を見ていると本当にそうなのではないかという気になってきてしまう。
そういう類のものは苦手なのだけれど
………弓弦、弓弦なら、こんな時どうするのだろう
こういう時は決まって心の中で弓弦を思い浮かべる
なに馬鹿なことを言ってるんですかと冷たくあしらうだろうか
それとも適当に相槌を打つだろうか
そもそも相手にしないかもしれない
ああ、わたしも弓弦のように強く在りたい
？｢………急に黙ってしまったのう…。もしかして、吸血鬼……妖とか魔物の類は苦手じゃったか？｣
『はっ、あ、いえ…！いや、苦手ではありますが、今に苦手ではなくなってみせますのでご安心くださいませ！！』
よくわからないことを口走ってしまった
わたしがすっかり自分の世界に浸って喋らなくなってしまったものだから気を遣わせてしまったのだろう
しかし心配してくれるということは優しい吸血鬼なのかもしれない
『……吸血鬼さんは何故この学院の制服を？』
初めはこの学院の生徒かと思ったが、吸血鬼ならばそれは違うだろう
？｢………………｣
『…………………？？』
吸血鬼さんは何故かきょとんとしている。
もしかして吸血鬼であってもアイドルにはなれる世の中になってしまったのだろうか
？｢ふっ、くくく、お主、中々面白い人間じゃのう…｣
不本意にも笑われてしまった
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小春日和(プロフ) - 伏見弓弦の小説少ないからほんと神です！ありがとうございます。これからも頑張ってください (2018年1月28日 8時) (
レス) id: ced7647d0d (このIDを非表示/違反報告)
朱(プロフ) - ユキさん» コメントありがとうございます^^*桃乃ちゃん！わたしの思い描く坊ちゃまの妹像をそのまま持ってきてしまったのですが、いい子って言ってもらえてすごく嬉しいです！^^*ありがとうございます！更新頑張りますね！これからもよろしくお願いします！^^* (2017年12月28日 16時) (レス) id: 2e1edaa059 (このIDを非表示/違反報告)
朱(プロフ) - まことさん» コメントありがとうございます！読んでいただけてわたしも嬉しいです！^^*応援ありがとうございます！期待に応えられるよう頑張りますね！これからもどうか読んで頂けると嬉しいです！^^* (2017年12月28日 16時) (レス) id: 2e1edaa059 (このIDを非表示/違反報告)
朱(プロフ) - アッシュさん» コメントありがとうございます！！とても励みになります！ありがとうございます！！^^*更新が遅くて本当に申し訳ないのですが、頑張ります！！これからもこの作品を楽しんで頂けると嬉しいです！ (2017年12月28日 16時) (レス) id: 2e1edaa059 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 桃乃ちゃん……!!めっちゃいい子！更新いつも楽しみにしてます！これからも頑張ってください！ (2017年11月23日 21時) (レス) id: 6c0f05bafb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱 | 作成日時：2017年9月18日 11時
