4. 侵入者 ページ7
「あれ何ですかね?」
「さぁ?脳内がお花畑な人が考えたおかしな進入方法なんじゃない?」
宙を進みながら
だいぶ大雑把で大袈裟な侵入方法だと思いながら隊士に命をくだす。
「消滅しないのか…要はあれは霊力の集合体みたいなものみたいだね」
宙を見上げながら言葉を発したその瞬間。光が4方向に別れた。
つまり4方向に散らかったのだろう。
「隊長っ!俺らどうしますか?」
「各自守護配置で待機。今回はあくまで捕縛。待っていればいいよ。もし無理ならば、追い込むから。」
見つめた先に誰がいるのか、どんな強い存在がいるのかそんな予測をしながら見つめていた。
「落ちましたね」
「落ちたね」
透助と互いに顔を合わせては隊員に解散と指示をだす。
「周辺に落ちたやつでも探しますか?」
「まぁ、一応やってるていにはしたいからね。
じゃあ行こうか、透助。」
「はい。隊長」
隊長羽織を風に靡かせながら道を歩いていく。
背後には綺突を。いつもと変わらないような光景なのにどこか緊張感が走る。
市丸さんは本当に旅禍を見逃したのか。、そもそも本当に市丸隊長の企みなのか。そこに、そこに藍染隊長が含まれてる可能性だってあると思考を回転させる。
「というか、結構歩いてますけど誰とも会わないじゃないですか」
「適当に歩いてるんだから当たり前でしょ」
「はぁ!!?貴方のその霊力探知はなんの意味があるんですか!」
「文句を言うならば僕と同然程にできるようになってからね」
透助と歩いていると彼は文句を言う。しかし返す言葉もないのかぐぬぬ…と悔しそうに声を漏らしていた。
でもそろそろ使わないとただの散歩に間違われそうと思いながら集中しようとした時だった。
ドーンっと爆発音によく似た音が鳴り響いては空を見上げた。
「花火…ですかね?」
「遠いね、だいぶ」
「…他の人に任せましょうか」
言われた言葉に首を縦に振るのみにしては理解したのか何も言わないでいた。
「こんなところで何をやっているのかい?A隊長」
「はぁ…いきなり現れてはなんですか?涅隊長。
こっちは今から魔力探知で旅禍を探そうと思ってたんですよ」
後ろを振り返ると涅隊長がいた。
彼はそのニヤ面で笑っていた。
「まだ見つけられてないのならば好都合だねェ?良ければ互いに手を組まないかい?」
「は?」
彼のその提案に何を考えているのやらと疑いたくなる。
6人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しろねこのみみ | 作成日時:2023年11月21日 23時