↓ ページ6
口々に数人の隊長が言葉を発するのに乗じて僕も言葉を乗せた。
普段文句を言ったら切られかねない奴らだからこそ今ここで言えるのはだいぶ楽なのかもと思いながら総隊長の静止を待つ。
「辞めんかみっともない。じゃが、今のでお主が此処へ呼ばれた意味は概ね伝わったかの?今回の単独行動、そして標的を取り逃がすという失態。どうじゃい、なんぞ弁明でもあるかの?
市丸や」
「ありません」
「なんじゃと」
「弁明なんてありませんよ。僕の凡ミス。言い訳のしようもないですわ。どんな罰でも受けま「ちょっと待て市丸」」
「その前に聞きたいことがある」
このまま行けば僕にも容疑とか着きそうで怖いな。
監視役放棄とか。言われてしまえば終わるけどこちとらやってることはただの監視だけ。それに関して行動する義務なんてないんだから言い訳なんて大量にあるけどね。
ただこの重苦しい空気感からは逃げたいなぁなんて思っていると緊急警報が響き渡った。
『緊急警報。緊急警報。瀞霊廷内に侵入者あり。各隊守護配置についてください。繰り返します。』
侵入者か…もしかして旅禍かと思うと口々に旅禍かと疑う声が流れる。それも仕方ないか、今現在旅禍を取り逃した話をしていたのだから。
「なんだ?」
『緊急警報。瀞霊廷に侵入者。各隊守護配置についてください。繰り返します。』
「侵入者?」
「まさか、例の旅禍か?」
霊圧の数的に人数は5人程。
そのうちの一つは死神と思わしき霊圧を察知してはだいぶ面倒な旅禍が現れたなと思う。
「おい、まて剣八」
足音を立てて走り出した更木隊長を見ては血の気の盛んな男だと思う。まだ隊首会は終わっていないのにと勝手な行動に幼稚だなと思う。
「致し方ない。隊首会はひとまず解散じゃ。
市丸の処置については追って沙汰する。
各隊、即時邸内守護配置についてくれ。」
全員が移動を始める。それに連なるように守護配置に向かって歩く。
6人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しろねこのみみ | 作成日時:2023年11月21日 23時