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2. 副隊長達の会話 ページ3

「じゃ、俺は二番促進室なんで。隊長急ぎめで行ってくださいよ。あんた身長ちっさいんだから」
「軽口叩いてないで早く行ったら?ほら乱菊さんいるし」

隊長を横目に話していると隣には松本がいた。
奇遇だなぁと思いながらもその前に一言隊長に添えてやろうとしたがあいにく彼奴は自身の集合場所に行ってしまったらしい。

「相変わらず俺んとこの隊長はどこか掴めねぇわ」
「あら、そう?」
「松本は女だから分かるんだよ。はぁ…早く行こうぜ
俺遅刻だなんて言われて隊長に怒られるの嫌だし」

ため息をつきながら歩き始めると松本もついてきてはやがて横並びになる。
さて、副隊長は既に何人集まってるのやらと予測を立てるがお生憎忙しい連中が多いから居ても半数以下だろうと考える。

「そういえばあんたのところの隊長は基本あんたといるわね」
「まぁ、そりゃ俺らの隊は任された任務があるからな彼奴1人だといつか倒れるんじゃねぇかって量だし。俺も手伝ってやってるんだよ。な?優しいだろ?」
「自分で言ってて恥ずかしくないの?」
「全く、俺自分自身にはちょー正直さんだから」


軽く雑談を挟みながら歩いていると二番促進室に着く。
扉を開けるとそこには何やら会話をしている恋次と射場さん、雛森が居た。

「副隊長なんてのは尸魂界中に散らばって忙しくしてる連中ばっかだからね。全員の集まるのには半日ぐらいかかるんじゃない?うちの隊長さんもさっぱり連絡つかないのよ。困るわぁ…」
「あれ?乱菊さんとこの隊長さんって誰でしたっけ?」
「おまっ、未だに隊長と副隊長の紐付け出来てないのかよ」

げっという顔をすると恋次は青筋を立てては失せろと言われる。
俺別に悪いこと言ってないのに

「あれよ、日番谷の」
「あー、例の天才児か。そりゃ大変だ」

大変とか言いながらも全く心配だとかそんな表情を浮かべない彼にお前はどんな恨みでもあるのかよと思う。
しかし言葉に出せば消されかねない。全く、この男は野蛮なんだからとやれやれと言った様子で彼の言葉と表情を見る。

「阿散井くん」
「あ?」
「うちの藍染隊長見てない?」
「…い、いや、見てねぇ」

おい、なんだよその間。
ぜってぇ見たじゃねぇか、お前嘘下手か恋次

「ずっと、様子が可笑しいの。
今朝も様子が可笑しくて…
でも聞いても何も答えてくれなくて。
私、どうしたらいいか…」

雛森の言葉に目を逸らす。
言葉をかけたいが今の俺には何も言えない。
そう思い目を瞑る。

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作者名:しろねこのみみ | 作成日時:2023年11月21日 23時

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