桐皇学園にやってきた転校生〜番外編〜学園祭へようこそ

悪童 ページ30

花宮｢俺は甘いもんが苦手なんだよ(怒)｣

A｢え？だってさっき私の作った綿あめ食べてたじゃない。全部食べたくせに｣

花宮｢食ってねぇよ..｣

A｢じゃあ綿あめどうしたのよ｣

花宮｢捨てた｣

A｢最低(怒)｣

私は花宮をポカポカ叩く

花宮の制服のポケットに何か固いものが入ってる

A｢ん？何コレ..｣

花宮｢あ？チョコだ｣

A｢チョコ？って甘いもの嫌いって言ったくせに？｣

花宮｢あぁ..これは..｣

A｢いいな..チョコ｣

花宮｢食いたいのか？..仕方ねぇなぁ。これはな特別なチョコなんだぜ。けどまぁお前みたいに可愛い女には特別だ｣

花宮が恐ろしいほどの優しい笑顔で私の顔をのぞく

A｢な、何よ急に..特別って..｣

花宮｢お前よく見たら可愛いから｣

A｢..あっ、ありがとう..｣

私は赤くなって俯く

変な眉毛のくせによく見たら結構カッコイイんだけど..

それになんか急に優しい..ゲスだと思ってたけど本当はいい奴なのかも..

花宮｢ほら..下なんか向いてないで｣

花宮はチョコの銀紙を剥くとパキンと割る

花宮｢他の奴に見つかると欲しがるから..ほら、口開けろよ｣

花宮はチョコを口の前に出す

A｢パクン！｣

モグモグ..カカオのいい香り..

花宮｢..クックッ..｣

モグ..モ....！？

A｢グッ..！何..コレ｣

私は口を押さえると足をバタバタさせる

花宮｢美味いだろ！よく味わって食えよ(黒笑)｣

A｢にっ、苦..苦ぃぃ..水..(泣)｣

花宮｢泣くほど喜んでくれるとはねぇ(笑)このチョコは俺の大好物のカカオ１００％のチョコなんだよ。俺達、気が会うのかもな(笑)｣

A｢カカオ１００％！？どおりで..この口中に広がる苦みとジャリっとした粉っぽい感じ..これもうチョコじゃない..ただのカカオ..｣

私は半分魂が抜けかける

花宮｢顔とか赤くして、もしかして俺に恋心とか感じちまったか？(笑)｣

A｢誰..が(怒)｣

花宮｢フンッ..その情けない顔でさっさと客引きしてこいバァカ(笑)まぁ綿あめなんかガキくらいしか買わねぇだろうけど｣

A｢覚えてなさいよ..ゲス宮..｣

子供｢お母さん！綿あめがあるよ！買ってぇ〜！｣

A｢いっ、いらっしゃいませ(汗)｣

子供｢お姉ちゃん綿あめ一個ちょうだい！フワフワのやつね☆｣

花宮｢フワフワじゃない綿あめなんかねぇよ｣

A｢黙れゲス｣

子供｢あっ！オタマロだ！お母さん！見て！オタマロが綿あめ作ってる！｣

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