三十一話 ページ34
、
『いなくなんのはやっ!!』
『………いや、こんなツッコミしてる場合じゃないんだって……』
私はそう言いながら置いておいたジャージに着替え、髪も乾かさずすぐに家を出た。
スマホを開いて時間を確認すると、約十時半になっていた。
お風呂で一松と戦っていた間にかなり時間が進んでいたようだ←
『とりあえず電話で……出るかわかんないけど……』
私はスマホの電話帳から一松の電話番号をタップし、電話を掛けた。
何度か呼び出し音が聞こえてきた後、定番のあの女の人の声が聞こえてきた。
私はそれを聞いてすぐに電話を切り、スマホの画面を閉じた。
多分、スマホの電源切ってるな……。
これは……自力で探さないといけないのか……?
……でも、こういう事になったのは私が原因だからな……。
『………よし。』
私はスマホをジャージのポケットに押し込み、辺りを探し回った。
、
『……ゼェ……ゼェ……』
『ぜ、全然いねえじゃん……』
髪の毛から水滴がポタポタと地面へと落ちていく。
少し寒気もしてきた。これは風邪を引くパターンだな。
早く見つけないと……。
私が再び走り出そうとした時だった。
_ガシャンッ
遠くで何かが割れる音が聞こえた。
『な、何?』
私が周りをキョロキョロしていると、
「おいらの店の前で暴れるんじゃねぇぇぇ!!」
と言う叫び声が聞こえた。
『え。あ、暴れてる!?』
私は只事では無い事を感じて、声のする方へ再び走った。
近くに来てみると、「お店」というのはおでん屋だったようだ。
おでん屋のそばには割れたお皿などが散乱していた。
さっきのガシャンッって音、この音だったんだ……。
おでん屋の前を見てみると、一人の男性が何やら騒いでいるのが見えた。
私が近づくにつれ、その姿は徐々に分かっていった。
『…………ま、まさかね。』
姿がハッキリ見えるぐらい近づいた時、私はその背中を見て固まった。
ボサボサの髪に、猫背、それに紫色の服。
間違いない。これは……
『………一松』
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一松 - 続きが早く知りたいです!とてもドキドキしながら見てます!あ、自分のペースでいいので、更新頑張ってください!いつでも待っていますんで!(一松推しなので好きすぎてヤバい、、、) (2020年1月13日 22時) (レス) id: 2aca88dc98 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ - 好きすぎて色々ヤヴァイです…… (2019年8月18日 1時) (レス) id: 39d281762a (このIDを非表示/違反報告)
符結 - ごめんなさいいろんな行動に笑ってました()これからも更新頑張ってください! (2019年8月8日 8時) (レス) id: f9909fef7a (このIDを非表示/違反報告)
ポチ - こんばんは。初めまして。おそ松さん春から映画化されますね?一松は学生時代に何かあったのですかね?友達と仲良く話してるシーンを一瞬見たんです。友達要らない的な事を言っていたので何かあったのかなと今でも気になってはいますが今だに謎のままですよね。 (2019年1月8日 23時) (レス) id: b9ee30de80 (このIDを非表示/違反報告)
frisk - 安い本☆さん» 初めまして!安い本☆さんの小説、いつも楽しく読ませて頂いています。更新をやめてしまうのは悲しいですが、自分のペースで頑張って下さい。応援しています!! (2018年10月6日 8時) (レス) id: f264c528d9 (このIDを非表示/違反報告)
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