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「てかさぁ……マネージャー欲しくね?」



誰かがそう呟いた。



私立誠凛高等学校バスケ部は朝練中。



ちょうど休憩時間にその話題は出た。



「確かに欲しい…!」



「可愛いマネージャーに笑顔でドリンク渡されたい!」



「応援されてぇー」



賛同の声がちらほら湧いてくる。



「ふっふっふ…その願望は叶わぬ願いで終わらせないぞ、お前たち!」



小金井慎二が何やら自信満々にしている。



そんな小金井に伊月俊が一言。



「なんでそんな自信満々なんだよコガ」



降旗光樹、福田寛、河原浩一の1年生は憧れるような、2年生は若干呆れたような目で小金井を見つめる。



「よくぞ聞いてくれた!俺たち海常に勝っただろ?だったらマネージャーに誘ったら絶対なってくれるって!」



「そんだけ?」



「そうだけど?」



キョトンとした顔で伊月を見た。



「はい解散」



この部活のキャプテンである日向順平が言った。



「なんでだよ日向!みんな集合!」



手を2回叩いて集合を呼びかける。



「そんな理由でマネージャーできたら苦労しねぇよ」



まるで諭すような口振りで日向は小金井に言った。



「いいやできるね。だってあの黄瀬涼太を倒したんだぜ?」



「逆に黄瀬を倒して反感くらいそうだけどな…」



どこか遠いところを見ながら日向は言った。



小金井がギャーギャー騒いでいると体育館の舞台袖から監督兼マネージャーの相田リコが出てきた。



「アンタたちうっさいわね。練習メニュー増やすわよ」



悪魔のような言葉に全員の背筋が凍った。



変に熱が入った小金井はリコに臆するとこなく話を振った。



「カントクもマネージャー欲しくね?」



「…欲しいけど去年のこと忘れたの?」



去年も誰かがマネージャーが欲しいと言って誘いまくったが、誰ひとりとしてマネージャーになるものは現れなかった。



それを思い出したからかリコはため息をついた。



「去年は去年!今年はもしかしたら1年の女子がマネージャーなってくれるかもしれないじゃん」



リコは少し考えたあと、納得したように頷いた。



「確かに小金井くんの言うことも一理あるわね。ってことで1年、マネージャーしてくれそうな子しってる?」



そう言って1年生の方を見ると、明後日の方向を向いていた。



そんな中、黒子テツヤが手を挙げた。



「僕しってます」

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作者名:パナカ | 作成日時:2024年1月4日 21時

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