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お嬢さまのことも気がかりであるが、クヨクヨもしていられない。
桃李さまの朝の支度のお手伝いをしなくては。
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「わたくしは坊っちゃまのお弁当を作ってくるので、朝食の用意をお願いしても良いですか？」
『かしこまりました』
「…Aさん、お弁当作ってみますか？」
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少し思案した表情になり、思いついたように伏見さんは言う。
お弁当を、…私が作る？
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“ メイドなのに目玉焼きすら作れないんですか ”
私が作った朝食が食べたいという坊っちゃまのために頑張って作ってみたものの何故か真っ黒焦げになってしまった目玉焼きと、坊っちゃまのセリフを思い出し、急いで首を振る。
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坊っちゃまは完食してくれたけれど、後から母に「あんなものをだすなんて！」と怒られたことは言うまでもない。
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……そもそも、後にも先にもシェフのお手伝い程度しかしたことがなかった私が一人で料理をしたこと自体が間違いだったのだ。
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『いや、……私はやめておきます』
「ふふ、承知致しました。では、朝食の方をお願いします」
『はい、わかりました。桃李さま、こちらへどうぞ』
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席まで桃李さまを案内し、キッチンから朝食を運んでくる。
朱桜にいたとき、平日の坊っちゃまの朝食は着替えの時間だったので何だか不思議な気分。
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いや、…これからはこれが普通になるんだ。
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「Aってどこの高校に通ってるんだっけ？」
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朝食を頬張る桃李さまが思い出したように話しかけてくる。
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『ここから少し行ったところにある公立高校です』
「へ〜夢ノ咲にしなかったんだ」
『はい、学力が足りなかったようで…』
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恥ずかしさではにかんだ笑顔で答えるが、桃李さまは特に気にしてなさそう。
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車での送迎は伏見さんがやってくれるらしいので、私は屋敷からのお見送りになる。
そこから着替えて学校に向かっても充分間に合いそうだ。
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ゆずは(プロフ) - ごんすけさん» えーーー！！そんなこと言ってくださるなんて…嬉しすぎます！ありがとうございます（ ; ; ）更新頑張りますのでこれからも応援よろしくお願いします！！！！ (2022年10月13日 23時) (
レス) @page33 id: a915559bd8 (このIDを非表示/違反報告)
ごんすけ(プロフ) - 尊いです好きですありがとうございます……(早口)本っ当に最高です……毎度毎度 泣きそうなくらいの尊みで息の根が止まります…(愛)作者様も作品も大好きです…泣 (2022年10月13日 13時) (レス) @page33 id: 62f4ed090e (このIDを非表示/違反報告)
ゆずは(プロフ) - ルナ（自称天才☆）さん» コメントありがとうございます！若干辛い展開かもしれないですが、最後はハッピーエンドなので楽しみにしておいて下さい〜！更新頑張ります！ (2022年9月8日 13時) (レス) id: a915559bd8 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ（自称天才☆）(プロフ) - 初コメ失礼します！この作品とても素敵だと思います。この後の展開が待ち遠しいです！ぜひ更新頑張ってください、待ってます！ (2022年9月8日 0時) (レス) @page17 id: 2c52dd1a0d (このIDを非表示/違反報告)
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