3-臨時収入() ページ4
どうする、どうする?
原作云々とか考える暇もない。とにかく俺は今犯罪者の可能性が高く、金がない今、腹も満たすこともできない。
バイトくらいなら戸籍がなくても誤魔化せるか? いや、今すぐの金が欲しい。
「……お金を、手っ取り早く集めるには」
そんな時、鋭敏な聴覚がどこかの家のニュースを聞き取った。
『本日、指定暴力団の○○組が──』
ああ、なるほど。
「犯罪者が金を盗まれたって、文句なんざ言えねえよなあ」
臨時収入がたんまり入った俺は、取り敢えずビックバンバーガーでセットを購入し、店内で食べることにした。
「意外とチョロかったな。顔も見られずに済んだし」
上昇した身体能力のおかげだろう。何せ文字通り世界観が違うので、普通の人間が勝てるわけもない。
「というか、ペルソナが使えるのも認知世界での話だろ? じゃー俺現実世界じゃ世界最強になるのかね」
札束が山のように入ったリュックサックを持って、俺は口端を吊り上げる。最初はそのまま黒い鞄だったのだが、目立つのでリュックサックを購入してそこに移したのだ。鞄は川に捨てた。
帽子も買い、フード付きの服で顔をさりげなく隠せるようにもする。
「さて、どうしたもんかね」
作者
こんな最速で犯罪者になる主人公いるか????
どうしてこうなった。
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