ルビーは呑気だ ページ9
「ちぇー、なーんかめんどっちー事になっちゃってるぞー?」
盗聴器に黙って耳を傾けていたおそ松は、渋った顔をして眉を顰めた。
彼は今の今まで、ぬいぐるみのクロに仕掛けられていた盗聴器からカラ松とAの会話を盗聴していたのだ。
Aと分かれた後、彼女の様子が気になったおそ松は、盗聴器を通して彼女がどう行動するのか把握する為に聞いていたのだが、思っていたよりも面倒な展開になり、おそ松は困ったように頬を搔いた。
因みにクロに付けられた盗聴器は以前、カジノパーティーに行った際に付けられたものが何故か取り外される事なくそのまま付いている状態だった。
何故外さなかったのか気になる所ではあったが、単に忘れているだけなのかもしれないし
ソレを彼女に尋ねたら、取ってしまうかもしれないと思ったので、おそ松は何も聞かないでおいた。
その盗聴器をたまにおそ松は使用して、彼女の生活を盗聴したり、彼女が何を欲しがっているのか調べたり。
だがAはよくクロに色々と話すので、彼女のプライバシーの事も考えて、あまり頻繁には聞かないようにしている。(とは言っても人の私生活を盗聴している時点でプライバシーもへったくれもないのだが)
「ったく〜しょーがねーなー、カラ松は〜…」
聞いていた盗聴器を外して、おそ松は溜息を1つ。
聞いていた内容はカジノパーティーの時とデジャブを感じ、しかも今回の場合はまんまと彼女に逃げられてしまった。
こうなってしまったら、1人で居場所を突き止めるのは少々骨が折れそうだ。
ここは素直に弟達の力を借りて、彼女を連れ戻そう。
幸い彼女が逃亡したのは今さっきの出来事。
場所は盗聴した内容から把握したし、そこまで遠くへは行っていないはずだ。
そう考えておそ松は踵を返すと、事務所の方へと歩き出した。
……と、その時。
「……お、十四松じゃん」
前方から黄色のシャツを着た十四松がやって来た。
しかも物凄いスピードで。
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柊(プロフ) - 朝から暇潰しにと軽い気持ちで読み進めてたんですが、書き方や設定の作り込みにすごく惹き込まれて一気に最終章まで読み進めてしまいました……特に主人公対兄松それぞれのやり取りにはすごく圧巻したというか、兎にも角にも笑いあり感動ありですごく面白かったです;; (2022年4月30日 0時) (レス) @page50 id: a82882ac10 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - トマトの王様さん» コメントありがとうございます!終わってしまいました…!楽しんで頂けたようで良かったです^^ここまで読んで下さりありがとうございました〜!! (2019年8月1日 1時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
トマトの王様 - うわあぁぁぁぁぁ!遂に終わってしまった…!( ;∀;)読んでてとても楽しかったです。お疲れ様でした! (2019年7月31日 14時) (レス) id: 5390b171c6 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - arumo?さん» コメントありがとうございます!お疲れ様ですっ( ˇωˇ ) (2018年10月10日 0時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
arumo?(プロフ) - お疲れ様です! (2018年9月29日 11時) (レス) id: ee4365cb85 (このIDを非表示/違反報告)
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