彼女は見ていた ページ40
その後、クロ対兄弟5人の戦闘となったが
その戦況は驚く事に終始クロが優勢であった。
武器も持つ5人相手に、丸腰でだ。
彼女の戦い方はまるで舞のようで、ヒラヒラと5人の攻撃を避けながら確実に拳を、蹴りを食らわせていく。
その戦い方はまるで相手の動きを最初から見切っているようで
同時に舞のようだと、跪いていて見る事しか出来なかったおそ松は思った。
クロは今の今まで、猯↓瓩任燭世燭脆狹の指示に従って敵を倒していたワケじゃない。
彼等の猯↓瓩瞭阿を見ていた。
クロはこの日の為にと猯↓瓩了纏の間だけという短い時間で、彼等の動きを観察し、クセを見抜き、覚えていたのだ。
その為におそ松に頼んで色んな人とタッグを組ませて貰ったし、日常でもチョロ松や十四松相手に本気で鬼ごっこをしたものだ。
オマケにおそ松達は全員彼女の狷猫瓩某され
彼女を思うあまりに動きがいつも以上に鈍り、ぎこちなくなっていた。
「あっはは!さっきの威勢はどうしたのかしらァ?
男が5人も集まってるのに、私は傷一つ付いてないわよ!」
クロは兄弟達を嘲笑いながら、がむしゃらに向かって来た十四松に回し蹴りを食らわせる。
彼女の言う通り、彼女自身は無傷で
ただただ兄弟達が弱って行くだけ。
兄弟達の動きを把握し、それに対応する彼女に対して
普段は犹纏瓩暴乎罎靴討い詒狹にはクロの動きは予測なんて予測出来るはずもない。
1人、2人とダメージを負い、力尽き倒れる兄弟達。
気付けばその場に立つのはクロしかおらず
他の兄弟達はおそ松同様に膝をつき、床に伏せ、妖艶な笑みを浮かべるクロを見上げていた。
「さァて…そろそろ、決着をつけましょう?」
クロはくるくるとオモチャのようにナイフを弄びながら、品定めするように彼等を見下ろした。
トド松、十四松、一松、チョロ松、カラ松…と下から順番に目で追い、最後におそ松の方を見下ろすと、彼女はゆっくりとおそ松へ歩み寄った。
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柊(プロフ) - 朝から暇潰しにと軽い気持ちで読み進めてたんですが、書き方や設定の作り込みにすごく惹き込まれて一気に最終章まで読み進めてしまいました……特に主人公対兄松それぞれのやり取りにはすごく圧巻したというか、兎にも角にも笑いあり感動ありですごく面白かったです;; (2022年4月30日 0時) (レス) @page50 id: a82882ac10 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - トマトの王様さん» コメントありがとうございます!終わってしまいました…!楽しんで頂けたようで良かったです^^ここまで読んで下さりありがとうございました〜!! (2019年8月1日 1時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
トマトの王様 - うわあぁぁぁぁぁ!遂に終わってしまった…!( ;∀;)読んでてとても楽しかったです。お疲れ様でした! (2019年7月31日 14時) (レス) id: 5390b171c6 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - arumo?さん» コメントありがとうございます!お疲れ様ですっ( ˇωˇ ) (2018年10月10日 0時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
arumo?(プロフ) - お疲れ様です! (2018年9月29日 11時) (レス) id: ee4365cb85 (このIDを非表示/違反報告)
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