△リボンが53こ▽ ページ7
「おはよー!まなべ!」
「……お、おはようございま……すっ!?」
朝、目が覚めるとまた彼女は文字通り
メガネを掛け、ようやく半身を起こすと
Aの瞳がやけにキラキラと輝いている事に気付く。
真名部はそんな彼女を見て、昨日の話を思い出し
『本気だったのか』なんて苦笑いを零した。
「まなべ、早く準備しなくちゃ!ほら、起きて起きて!」
「な、なんですか?準備とは……」
「昨日言ったでしょ!今日はお出掛けする日だよ!」
昨日、真名部の服を買いに行く話はどうやら本気だったらしい。
あの後すぐに話が切り替わって、またいつも通りに流されてしまったので、冗談かと少しガッカリしたが
Aは誰よりも行く気満々で、まるで遊園地に行く直前の子供のようなはしゃぎっぷりで真名部をソファから立ち上がらせた。
そのままグイグイと真名部の背中を押して玄関の方に向かわせるので、真名部は流石に踏みとどまって「ちょっと待って下さい!」と慌てて彼女を止めた。
「…?どうしたの、まなべ?」
「どうしたの、じゃありませんよ!
このままじゃ、とても行けません…!」
真名部が彼女を止めたのは、単純に寝起き直後で身嗜み云々が整えられていないのもあるが
何より彼は、自分の居場所が特定されてしまう事を恐れた。
真名部は今、警察によって捜索されている真っ只中である事はテレビで確認済みだ。
顔も公開され、自分の顔は広く知れ渡っているはずだろう。
もしも今、そんな状態で真名部が外に出れば忽ち警察に所在がバレてしまう。
それに自分の現在の格好が制服なのもいけない。
真名部の記憶が正しければ、今日は平日。
今の時間は皆、学校に登校している最中だろう。
そんな時間帯に制服を着た生徒が服を買いに着ているだなんて知られれば、学校に知らされてしまうだろうし、そうなればやはり自分の場所が知られてしまうだろう。
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*IJu*(プロフ) - 僥姫さん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けているようで作者も嬉しいです( ´ ▽ ` ) (2020年7月5日 2時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
僥姫 - やばい 面白い (2020年7月2日 10時) (レス) id: b3f17b46d5 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - 黒音_幻月さん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けているようで作者も嬉しいです|ω`)これからも頑張らせてもらいます〜! (2020年6月18日 1時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
黒音_幻月(プロフ) - 続編おめでとうございます。少しずつ主人公ちゃんに心を開き始めている真名部くんや、この先の展開にいつもワクワクしながら読み進めています。これからも応援させていただきます…! (2020年6月17日 6時) (レス) id: 71e1357481 (このIDを非表示/違反報告)
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