意地悪な僕は嫌いですか？【黒子のバスケ・黒子テツヤ】

Don't bug me！：19 ページ20

エレベーターのなかで、

私と黒子くんは静止していた。


言葉が脳に届いたころ、やっと私が口を開く。


貴方「ね、寝るってどういう…？」


黒子「僕達はもう寝るから、帰ってこなくていい。

　 今日は親がいないんだったな、よし。

　 Aに泊めてもらえ。…だそうです」


貴方「えぇ…」


あ、赤司くん横暴すぎる…！

なんて王様…！


チーン、なんて間抜けなエレベーターの音。


貴方「と、とりあえず上がって？」


黒子「すみません…」


こんな寒い中、

暖房のきいてない廊下で立ち話はキツい。


.


部屋に入って暖房をつけ、

黒子くんにホットミルクを出す。


さっきから黒子くんはうつむきっぱなしだ。


貴方「私なら大丈夫だよ！

　 着替えなら兄さんが忘れてったのがあるし」


黒子「でも親御さんが」


貴方「私、一人暮らしだから」


ふと外を見ると、

さっきは少しだった雪が

比べものにならないくらいに降り始めていた。


貴方「こんな中帰ったら風邪引いちゃうよ」


黒子「…」


.


黒子「…お言葉に甘えさせてもらいます」


貴方「うん、」


.


私は少し思いました。


これって一晩二人っきりってことじゃない！？

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