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美彩。(なよみ様からのリクエスト) ページ6

「辛いよ・・。」

頬に、一筋の涙が出てきた。

私はいつも1人ぼっち。

友達も、頼れる人も学校にいない。

苦しいよ・・悲しいよ。

また涙があふれてくる。

でも、私を心配してくれる人なんかいない・・。

私は、やっぱり誰にも必要になんかされていないんだ・・。

すると、誰かが近づいてくる音が聞こえた。

私をからかいに来たのかな、それともここを通り過ぎるだけ・・?

顔をうつ伏せにしながら向かってくる人をスルーしようとすると、肩に1つの手が当たった。

誰?そこにいるのは誰なの?

私が顔を上げるよりも先に、その人は声をかけてくれた。

「どうしたんだい?アーヤ。」

この声は・・。

そう、私の前にいたのは、美形の顔とすごい嗅覚の持ち主である彼・・。

美門 翼だった。

「どうしてここに・・。」

私が消え入りそうな声で言うと、彼は驚きながらも笑っていった。

「アーヤが悲しんでるのに、放っておくのはいけないでしょ。」

そう言いながらハンカチを差し出してくれた。

私は、そのハンカチで涙をぬぐった。

「ありがとう。」

私が微笑みかけると、彼は何かをひらめいたように言った。

「そうだ。アーヤが笑顔になれるおまじないを思い出した。」

「笑顔になれるおまじない・・?」

「そうさ。笑顔になれる・・ね。」

彼はそう言うと、私の手を思いっきりぐっと引っ張った。

え・・?

彼は私の唇に柔らかくて優しくて、けれでも大胆なkissをした。

ええ・・ええええ!

私は頭の中が混乱しかけたけど、彼の無邪気で美しい微笑みで我に返った。

「アーヤ。苦しい時は、このおまじないのことを思い出してね。」

そう言って彼はこの場を去って行った。

私には、それが世にも美しい天使のように見えた。

終わり←若彩。(姫織様からのリクエスト)



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ショートピース - 片彩をお願いしてもいいですか (12月4日 6時) (レス) @page6 id: 863f8c46c7 (このIDを非表示/違反報告)
穂花 - 私も小彩に一票!! お願いします。( ̄^ ̄)ゞ (2019年11月9日 8時) (レス) id: 3f747db18e (このIDを非表示/違反報告)
うーろんちゃ(プロフ) - 彩野さん» 同感です、私からも小彩をお願いしてもいいですか? (2019年1月25日 14時) (レス) id: bce6155df3 (このIDを非表示/違反報告)
彩野 - 小彩をお願いさせていただいてもいいですか? (2018年11月19日 22時) (レス) id: 961d97e695 (このIDを非表示/違反報告)
麻衣 - 若彩お願いしてもいいですかっ?((黙 (2018年9月8日 13時) (レス) id: 0d31a48397 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ナミネ☆ マリン | 作成日時:2016年5月8日 21時

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