砂彩。(あおい様からのリクエスト) ページ3
(ねえ、砂原・・。今どこにいるの?)
私は、心の中で問った。
もし砂原と会うために何かをしなければいけないんだったら、なんだってする。
それほどまでに会いたいんだよ・・。
会えない気持ちは人を苦しめるって――本当なんだね。
つらいよ――砂原。
私は、涙を必死にこらえた。
そんな風に心を苦しめられ、悩んでいた時だった。
「何辛そうな顔してんだ?可愛い顔が台無しだぞ?」
・・え?
まさか・・ありえないよね。
私の脳裏――いや、私の耳には砂原の声が聞こえた。
「おいおい、まさかこれが夢だと思ってるのか?」
少し私をからかうような、無邪気な声。
信じられない。
信じられないけど――。
「砂原?」
私は顔を上げて問った。
私の目の前には以前まで私の近くにあった彼の顔があった。
「久しぶりだな。」
砂原はそう言って、なぜここにいるのかの説明もせずに私の隣に座った。
もちろん、何故彼がここにいるのか分からないけど・・そんなこと考えている暇がなかった。
だって、そんなことよりも嬉しさと今まで会えなかった辛さが一気にあふれてきたのだから。
「泣くなよ。」
彼は、そっと私の耳に言った。
「恥ずかしいぐらいお前のこと好きだ。」「俺、そういうの好きだったりする」よりもすごく普通の言葉だったけれど・・。
私にとって人生で最も甘い言葉だった。
「砂原・・。」
私は、この言葉をしっかりと言った。
彼も優しそうにほほえんだ。
その瞬間だった。
え・・?
私の頭は、今の現状を理解できなかった。
即座に砂原の顔が、私の数センチ・・いや、数ミリの位置にいたからだった。
それに・・唇に温かくて柔らかいものが・・。
もしかしてこれは・・。
そう思う前に、砂原の顔は元の位置に戻った。
「じゃあな。アーヤ。」
そう言って、彼は消えた。
もう二度と会えないかもしれないのに、私は彼を追いかけられなかった。
でも、彼は私に一つプレゼントをくれた。
甘くてとろけるような、素敵なkissを・・。
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ショートピース - 片彩をお願いしてもいいですか (12月4日 6時) (レス) @page6 id: 863f8c46c7 (このIDを非表示/違反報告)
穂花 - 私も小彩に一票!! お願いします。( ̄^ ̄)ゞ (2019年11月9日 8時) (レス) id: 3f747db18e (このIDを非表示/違反報告)
うーろんちゃ(プロフ) - 彩野さん» 同感です、私からも小彩をお願いしてもいいですか? (2019年1月25日 14時) (レス) id: bce6155df3 (このIDを非表示/違反報告)
彩野 - 小彩をお願いさせていただいてもいいですか? (2018年11月19日 22時) (レス) id: 961d97e695 (このIDを非表示/違反報告)
麻衣 - 若彩お願いしてもいいですかっ?((黙 (2018年9月8日 13時) (レス) id: 0d31a48397 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナミネ☆ マリン | 作成日時:2016年5月8日 21時