勘違い ページ12
「あっ、A」
授業が終わった今、帰ろうと背伸びをしていると、後ろからマイスウィートダーリンが話しかけてきた。
「お?どーしたの?」
「あ、えーと」
頬ポリポリしながら目をそらし、あわあわしている。可愛い。何。
「妹が誕生日なんだけど、一緒にプレゼント選んでくれないか?」
わあお、なんと妹想いの兄なのでしょう。
羨ましいよ妹ちゃん!!
「えっと、行きたいのは山々なんだけど…」
そう、伊月くんが折角誘ってくれたのだが、今日は外せない用事がある。
「用事か?」
シュンっとしてる俊くん。うん。かわいい。
「今日、家にヤマト来るの…本当にごめん!伊月くんがせっかく誘ってくれたのにー!私のバカァ!」
Amaz●nで頼んだ品物が代引きで届く。めんどくさいじゃん再送!!
突然、伊月くんの顔が鋭くなった。
え、おこなの?!
「やまとって?」
「へ?」
「やまとって誰なんだ?」
やまとって誰?え?やまと?え?クロネコヤマトじゃなくて?え??
「家行くほど仲いいのか?」
「え、まってまって!落ち着いて!?」
「だって…!」
どうやら伊月くんは、ヤマトのことやまとくんだと思ってるらしい。何この子可愛い。
「ヤマト…宅急便だよ!代引きで荷物が届くの…!」
こーいうと伊月くんが顔をぼわっと赤くした。
りんごみたい。かわいい。
「勘違いかよ…」
「紛らわしくてごめん…!」
でもカワイイの見れてラッキーだったよ!!
「いや、でもホッとしたよ。ホッとして心もhot」
「かわ…ゲフン。ごめんね力になれなくて!」
「あ、あぁ。大丈夫だよ。寧ろごめんな、宅急便なら仕方ないし。宅急便なら。」
「伊月くんったらヤマトをやまとくんだと勘違いしてて可愛かったよ!!」
「うるさい」
プイっと顔を赤くして逸らされた。でも可愛い。
「でも」
逸らされたまま、伊月くんの口が開く。
「本当によかったよ」
この言葉だけを残して、伊月くんは去っていた。
妹さんの誕生日プレゼントはひゅーがと買いに行ったらしい。
とにかくとにかく、伊月くんが可愛かったとさ。
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俊が旬なネタを瞬時に披露! - 今更黒バスハマって伊月推しになったんですけど、これ読んでめっちゃ笑顔になれました。本当に凄いです。私の好みにどストライクです。もっと他にも言いたいんですけど字数が…!なので簡潔に。めちゃくちゃ面白くて読んでて元気でました!書いてくれてありがとう!! (2月7日 0時) (レス) @page18 id: e78d6749a3 (このIDを非表示/違反報告)
プリン★スポ隊隊長兼副 いろいろ最高な小説多いよな← - 最高かよ・・・・((鼻血← (2018年5月7日 23時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
たかぴん(プロフ) - aliceさん» コメントありがとうございます!!遅くなり申し訳ないです…!勿体ない言葉ばかりで…!これからも強く生きてください!(笑)ありがとうございます!! (2018年2月9日 23時) (レス) id: f6bd9ab8eb (このIDを非表示/違反報告)
たかぴん(プロフ) - なんなるさん» コメントありがとうございます!!遅くなりましてすいません…!お希望の小説になれるよう頑張りますね!!!ありがとうございます! (2018年2月9日 23時) (レス) id: f6bd9ab8eb (このIDを非表示/違反報告)
alice(プロフ) - うわあ!!こんな小説が読みたかったんです!!変態夢主ドツボです!!私今なら作者さんに森山さんみたいになれますよ!!ありがとうございます!!!私生きてて良かったです!!これからも更新頑張ってください!!!!!!! (2018年2月4日 1時) (レス) id: 2cfa7e2e07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たかぴん | 作成日時:2017年11月24日 22時