ｰ子育てアイドル宣言ｰ (ページ6)

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朝、目が覚めたら体が小さくなったプロデューサーがいた。《06》ページ6

恐る恐る振り向く私の姿に三人は目を丸くした、その目は初めてみる人にあったような…転校初日みたいな感じだった。当たり前なのだけれど。

「えっ……とー、衣更くんのお友だち？それとも妹とか？」

「いや、違う」

「じゃあ誰なの！？知らない女の子を連れてきたの！？」

「それも違う！！」

「……ん？この顔立ち見覚えがある…」

北斗くんが間近でじっと私を見てくる、真剣な眼差し、こう見ると北斗くんの顔は整っている。アイドルなのだから当たり前なのだけれど免疫というものがついたのか、最近は中々気づけなかった。他の三人に比べてキリッとしていてカッコいい。

「あの……ほくとくん、やめてほしいなぁ…」

「む、何故俺の名前を知っているんだ？」

あー…と真緒くんは苦笑いをしながら私を抱き締めた。

「こいつ、プロデューサーのAなんだよ」

「ちっちゃくなりました…」

その後三人の驚きの声がレッスン室に響いた、勿論防音のため気づかれることはなかった。

「ふむ、朝、目が覚めたら体が小さくなったと…」

「そうらしい、俺と凜月が行ったときには小さくなってたからな」

二人で話している声が聞こえる、私も事情を説明したくてあっちに行きたいのだけれど…。

「んんー！A可愛い♪」

「Aちゃーん！こっち向いてー？」

真くんとスバルくんに離して貰えない。スバルくんはぎゅーと抱き締めて、真くんはスマホで写真を撮っている。

(うう…)

結局レッスンが終わるまで離してもらえなかった。