朝、目が覚めたら体が小さくなったプロデューサーがいた。《05》 ページ5
凜月くんに抱き抱えられて向かうは学院、真緒くんは私の荷物を持ってくれている。
「しっかし、クラスが違うのは辛いなぁ…」
「サボる?サボっちゃう?」
「ううん、じゅぎょうにおいつけないから…」
「でもなぁ…」
真緒くんは困ったように髪をかきあげる。こんな姿の私だとは気づかないだろう、学院に迷いこんだ小さな女の子。位の印象だろう。
だけど只でさえ難しい授業なのだ、追い付きたい。だけどこんな姿だしなぁ…。
「まぁ、trickstarには話すか。北斗なら分かってくれるだろう」
学院には裏ルートと言われる通路で入った。すんなりとだけど緊張しながら入り込む。ワンピース姿だし、鞄が重い。
やっとたどり着き、真緒くんが来るのを待つ。とっくに他の三人は着いているらしい。
とりあえず授業は出ず、凜月くんとサボったり。零さんたち(凜月くんは嫌がってたけど)とサボったり。深海先輩とサボったり。心外たがサボることにする。授業は真緒くんが教えてくれるらしい。
凜月くんに別れを告げ、真緒くんに抱えれながらレッスン室に向かう。バレないように素早く駆け込んでいく。その時の真緒くんの顔にドキッときたのは秘密。
がらり、開けられたドア。流れる綺羅星たちの曲、笑顔、声、笑顔。いち早く始めていたらしい。汗を吹き一息ついていた北斗くんが真緒くんに気づき声をかけた。
「おはよう、衣更。遅かったな」
「あっ!サリ〜おはよう!あれ、Aは?」
「ホントだ、Aちゃんいないね。……ん?衣更くん…その子誰……?」
「あ、ああ。あはは…」
衣更くんは苦笑い、私は恐る恐る三人の方に振り返った。
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Knightsを護る騎士でいたかった - セナイズハピィのりっちゃんマミィ希望(切実) (2017年9月4日 13時) (レス) id: 7e00625b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スピカル | 作成日時:2017年9月3日 21時