君のいない天国 【影片みか】

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『 帰りたくないなぁ 』



そう呟きながら学校を出た。




隣にはみかくんがいて、手を繋いで歩いた。









「 帰らせたないねん、俺も 」





そう返してくれたみかくんと目を合わせて、

お互い恥ずかしくなって照れ笑い。








今日帰って仕舞えば、もう転校で。

みかくんにたまにしか会えないなんてさ。









『 学校、本当に楽しかった。

みんなのプロデュースで色んなことした、

色んなところに行った ____ いい想い出だらけ 』








目を瞑ればすぐに沢山思い出せちゃう、

毎日の学校生活はもちろん

遊園地 、返礼祭 、イベントや ______ 。









「 A、泣かんで ____ 胸、貸したるから 」



夕方の人通りの少ない道で、みかくんの温もり。





私の頰を伝って零れていく涙が、
みかくんの制服に染みを作っていく 。









『 居場所なの、私の大切な居場所が____っ


みんなのいる学校なの 』








私にとっての 、居場所 。



天国みたいな 、大好きな場所 。









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「 __ 今日から、Aの居場所は俺や 」






____な？ なんて、みかくんも泣きながら言うから


何度も頷いた 、泣いてしまって言葉が出なくて。









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「 ____ 会いに行ったるよ 、呆れるくらいな 」









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