侍の国で鬼達と暮らします(三)【鬼滅の刃】【銀魂】

百七十二：一方で童磨&猗窩座は… ページ39

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煉獄関の面々を連行し終えたことで集結した騒動の後、橋の上にて煉獄関にいた面々は集まっていた。当然、置いていかれた猗窩座も。



童磨「結局、1番大きい魚は逃がしちゃったみたいだねー」


沖田「悪い奴程よく眠るとはよく言ったもんで」



逃げ足早いなぁ、とつまらなそうに呟く童磨。


それに同調するかのように、皮肉る沖田に向かって銀時が口を挟んだ。



銀時「ついでにテメェも永遠に眠ってくれや、散々人のこと利用してくれやがって」

猗窩座「ならお前も眠れ白髪。遡ると、そもそもお前らが俺達をあのふざけた競技に道連れで誘ったせいで俺たちまで被害をこうむった」

銀時「あれ、なんのことだろうな。よく思い出せねーや」



元の元凶は、的な感じで話を蒸し返す猗窩座にすっとぼける銀時。



沖田「だから助けに来てあげたじゃないですか、ねェ？土方さん」

土方「知らん、てめーらなんざ助けに来た覚えはねェ。だが、もし今回の件で真選組に火の粉が降りかかったらてめェらのせいだ。全員切腹だから」


｢｢｢｢｢え？｣｣｣｣｣



突然の切腹という言葉に一同は言葉を失う。流石の猗窩座もである。


何せ、彼は潰すまでは参加した覚えがないからだ。

一応事情までは把握していたのだが、今日は家に居る予定のところ煉獄関に来たのは人殺しが賭博として行われている場所にAが立ち入り、事情に少々首を突っ込んでしまったと無惨にバレてしまったからだ。


あの時の彼の怒り方と言ったら、煉獄杏寿郎を殺した後の報告を無惨にした際の怒られ方とはまた違う少し焦ると同時に不安そうだったな、と今になって思い返す。


そして童磨に目を向けると、ぶっきらぼうにある事を尋ねた。



猗窩座「そもそもお前、なんで止めなかった…」


童磨「そういえば何で猗窩座殿置いてかれてるの???」

猗窩座「質問に質問を被せるな馬鹿」



話を逸らそうとしているのがわかったのか、不愉快そうに顔を顰めると脛を蹴りつけながら再度「何故止めなかった」と聞き直した。


童磨は猗窩座のイラついた様子に肩を竦めると、明後日の方向を見ながら答える。



童磨「何か、A殿…怨みがありそうだったからさ」

猗窩座「…？意味が分からん、それよりむざ……月彦様はお前に大層お怒りだぞ」

童磨「うわぁ、やだなぁ」



ニコニコしながら言うことか、と思いつつボチボチ帰るか…と、猗窩座は家に向かって足を進めた

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