侍の国で鬼達と暮らします(三)【鬼滅の刃】【銀魂】

百七十三：後悔することだってあるじゃないか ページ40

煉獄関の騒動の次の日。


昨日は無惨が童磨を折檻したのかなんなのか童磨が全体的に死んでた。

ボロボロだし、何より心ここに在らずって感じ。


何があったんだ一体。


まぁ、そんなことより昨日の件の所為なのか無惨がやたら不機嫌だし素っ気ない。


全体的に死んでる童磨に色々声掛けたり頭叩いたりしていたらすっごい睨まれるし、かと言ってこっちから声掛けたら素っ気ない返事なのだ。


何なんだよ、根に持ってんのか？


ねちっこいと嫌われんぞ…



黒死牟「聞いて…いるのか……」


『あ、ごめん聞いてなかった』



頭をワシっと掴まれて始めて黒死牟に話しかけられていることに気がついた。


そういえば仕事中じゃん、と思いつつ「どうかした？」と黒死牟に尋ねる。



黒死牟「無惨様のことを……気にしている…のか…？」


『え？…………あぁ、そういう事』



怒られて落ち込んでいるのか、ということか。別に落ち込んではいないが…気にしてはいるのかな…


だって、「自分のことしか考えてない」って言った時無惨が驚いたようなそんなこと言われるとは思っていなかったというふうに目を見開いていたから。

あの時、ちょっとだけ柄にもなくズキッてきた。いつもならもっと暴言吐いても少しも心は痛まないのに。


……私って、酷い奴だな。


別に自分の身を案じるのは当たり前じゃん、あれじゃあただ単に自分の行動が否定されたから怒った子供だ、馬鹿みたい。



黒死牟「……無惨様は、お前の心配をしている……と思う」


『それはないと思うよ…』


黒死牟「何故、そう言いきれる……」

『まともに人の名前を一度も呼ばないような奴だよ、有り得ないよ』


黒死牟「…………」



それを言ったらおしまいじゃないか、と言いたげな顔でこっちを見てくる。人間に擬態してるから、美男子が凝視していることになる。


ちょっと、あんま見ないでもらってもいいですか？



黒死牟「それを言われると……私にも、分からない……」


『まぁ……自分の身を案じるのはごく当たり前だし、私が悪かったとは思ってるわよ…それに、今回の一件で厄介なことになりそうだとは思うし』


黒死牟「厄介事…？何なんだ…それは……」

『あぁ、こっちのことだからアンタ達は気にしなくていいよ』


黒死牟「…………そんな感じ…だから…叱られるんだぞ……」


『え、どー言う……』


黒死牟「お前の…その…他人に…何も言わない……ところだ……」



えー、つまり…？

百七十四：黒死牟が大人すぎて尊敬する→←百七十二：一方で童磨&猗窩座は…

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