１３、相談 ページ13
(・・意味が分からない・・)
そう思いながら、黒木は部屋から見える景色を見ていた。
部屋からは、月に照らされた浜辺が見える。
数十分前まであの場所にいたのが、もう信じられない。
宿泊１日目にも言ったが、ＫＺメンバー全員アーヤに好意を寄せている。
決して、アーヤ本人は気づいていないのだが。
それで、メンバーの関係を崩さないようにルールを作った。
作ったのに・・。
明らかに、今のＫＺは何かがおかしい。
やっぱり、原因はあの清川という人物のせいかもしれない。
いや、それともルール自体がいけないのだろうか・・？
「黒木、どうした」
同室である上杉が声をかけて来た。
先ほどから景色ばかり見て動かない黒木を心配したのだろう。
「あぁ、上杉か・・いや、別に大丈夫だよ」
そう言いながらも、黒木の表情はどことなく暗い。
人間関係に疎い上杉にも、大丈夫で無いことくらいすぐに分かった。
「俺で良いなら、話に乗るぞ」
そう言って、上杉は黒木の隣に腰掛けた。
(確かに、１人で悩むよりは相談した方が良いかもしれない)
もっとも、上杉は口が堅い。
それなら、相談しても問題は無いと感じた。
「実はさ・・浜辺から帰宅した後、清川に話かけられたんだ」
「清川に・・？」
「それで・・言われたんだ」
次の言葉を言おうとして、一旦黒木は息をゆっくりと吸った。
「アーヤを・・俺達から奪うって」
「・・俺達から、アーヤを？」
当然、このことには上杉も動揺を隠せないようだ。
「あぁ・・言われたよ、それも本気で奪うってね・・」
あの時の清川の顔は、微笑み顔では無かった。
獲物を捕獲しようとする、狩人の顔。
あの時の様子は、未だに鮮明に残っている。
「奪う・・か。もしかしたら、清川の“悪戯”って・・」
――清川は、ＫＺに効果的な悪戯をしかける
藍園が、ＫＺに清川のことを忠告に来たときの言葉だ。
「・・・そういう、事か・・」
黒木は、いかにも悔しそうな顔をする。
そうだ、あいつにとってアーヤを奪うのは悪戯なのだ。
「黒木、このことは若武に伝えない方が良い」
「何でだ・・？」
「あいつ、すぐに実行で出るからな。清川に何をするか分からない」
「・・そうか、じゃ、俺達２人でこの問題を解決しよう」
そう言って、２人は約束を交わした。
これで、一旦問題は解決。
だが・・黒木の頭・・“本気”と言う言葉がよぎったままだった。
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ナミネ☆ - 危龍さん» ありがとうございます！現在、ISHの出るＫＺのお話を書いているので、良ければお願いいたします♪ (2017年9月13日 21時) (
レス) id: af5c00d0de (このIDを非表示/違反報告)
危龍 - とても面白かったです。 私は、ISHが気に入りました。なので、ISH の出るkzの話を作って欲しいです。お願いします (2017年8月22日 8時) (レス) id: 28aad0d79a (このIDを非表示/違反報告)
まい - 砂原や翼を出してくれるなら4がいいです。 (2017年5月14日 13時) (レス) id: 48d0f73d72 (このIDを非表示/違反報告)
ナミネ☆ - 璃桜さん» コメントありがとうございます！！では、次回作が完結した後、そちらのほうを書かせていただきます、コメントありがとうございました！ (2017年5月14日 8時) (レス) id: b0f37939b1 (このIDを非表示/違反報告)
ナミネ☆ - ひまりさん» コメントありがとうございます！！はい、では先に案４ほのぼのKZらいふ！を書かせていただきます、コメントありがとうございました！ (2017年5月14日 8時) (レス) id: b0f37939b1 (このIDを非表示/違反報告)
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