１２、本気で ページ12
「おーい！アーヤァ！！」
ＫＺが浜辺に到着したのは、アーヤがペンダントを見つけた後のことであった。
「あ、若武ー！」
ペンダントをしっかりと握り締めながら、アーヤはＫＺへと歩み寄った。
そんなアーヤの姿を見て、ＫＺメンバーは安堵の息を漏らす。
暗い中女子を１人にするのは危険だったが、どうやら別状はなさそうだ。
「暗い中１人で探し物だなんて・・危険だろ？」
「うん、ごめんね上杉君・・。でもね、１人じゃなかったんだ」
そう言いながら、アーヤは海辺にいる人物を指差した。
そう、その指した先にいる人物は当然・・・
「き、清川！？」
当然、この出来事にＫＺは驚く。
奴が不気味なのは、もっての他。
だが、よりによってアーヤと２人でいるのは流石に意外であった。
「あ、皆さん〜、こんにちわ！」
当の本人である清川は、やはりにこやかな笑みを浮かべている。
(最初は清川って人は若武と似ているって思ったけど・・全然違う)
小塚は、素直にそう感じた。
若武は、彼とは違い真っ直ぐで素直な奴だ。
だが、清川はあまりにも不気味で、闇が感じられる。
「睨まないでくださいよ〜。僕は、アーヤちゃんと探し物をしただけです」
「そ、そうだよ、ペンダント探しを手伝ってくれただけだよ！」
清川を庇うようにアーヤは言った。
多分、探し物をしてくれたお礼も兼ねているのだろう。
ＫＺメンバーは、顔を合わせた。
アーヤが庇っている、という事は、案外悪い奴では無いのかもしれない。
砂原だって、アーヤの言うとおり良い奴だったからだ。
確かに、清川は不気味だ。
それに、“悪戯”の件だって解決はしていない。
――でもまぁ、アーヤが庇うくらいだし、信じるしかない。
「まぁ、アーヤのペンダント探してくれてありがとうな、清川」
若武は、ぎこちないなりにお礼を言った。
すると、相手も「いや、当然のことですよ」と笑顔で返してくれた。
「じゃ、もう暗いし帰るか」
上杉がそう言って、ＫＺメンバーもそれに続くように寮に戻りはじめた。
色んなことがあったせいで、かれこれもう２２時だ。
これで、２日目は平和に終わる・・・はずだった。
「あ、黒木さんだけ待ってもらえますか？」
「・・・なんだ？」
「僕、黒木さんにだけ言っておきますね」
「・・何を」
「僕、本気でＫＺからアーヤちゃんを奪います」
言うまでも無く、それはアーヤ争奪の宣戦布告であった・・
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ナミネ☆ - 危龍さん» ありがとうございます！現在、ISHの出るＫＺのお話を書いているので、良ければお願いいたします♪ (2017年9月13日 21時) (
レス) id: af5c00d0de (このIDを非表示/違反報告)
危龍 - とても面白かったです。 私は、ISHが気に入りました。なので、ISH の出るkzの話を作って欲しいです。お願いします (2017年8月22日 8時) (レス) id: 28aad0d79a (このIDを非表示/違反報告)
まい - 砂原や翼を出してくれるなら4がいいです。 (2017年5月14日 13時) (レス) id: 48d0f73d72 (このIDを非表示/違反報告)
ナミネ☆ - 璃桜さん» コメントありがとうございます！！では、次回作が完結した後、そちらのほうを書かせていただきます、コメントありがとうございました！ (2017年5月14日 8時) (レス) id: b0f37939b1 (このIDを非表示/違反報告)
ナミネ☆ - ひまりさん» コメントありがとうございます！！はい、では先に案４ほのぼのKZらいふ！を書かせていただきます、コメントありがとうございました！ (2017年5月14日 8時) (レス) id: b0f37939b1 (このIDを非表示/違反報告)
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