5:アカデミー仲間�� ページ8
「へえ…兄ちゃん任務に出てんのか〜」
「うん。だからしばらくは私一人でお留守番」
ミヅキとクサリの間に挟まりながら、帰路を3人で歩く。なぜ挟まってるのかって？なりゆきだよ、なりゆき。
「女の子一人で留守って心配だネ？」
「平気よ。心配しないで。」
ミヅキの優しさを、ふいっと冷たくあしらってからそっぽを向いてやった。
「素直じゃねえな！相変わらず！」
「！うるさい！バカクサリ！」
「なんだと〜！？」
クサリといがみ合う。
すると、目の前にすっと手が差し込まれて、ぐいっと押されて無理矢理離された 。
「こんなところで喧嘩しないノ。…二人とも仲良くしテ？ネ？」
「っちぇ…」
「ふん…。」
喧嘩していた二人は互いに、そっぽを向く。
その真ん中で、仲裁役は溜息をつきながらメガネを押し上げた。
「そうだ。…一楽のラーメン、食べに行コ？僕のおごりデ。」
「お前のおごりなら食ってやらんこともない！」
「こんなやつにおごるなんて…本当にいいの？」
「ウン。だって…二人はこれから、僕の仲間になる人達なんだかラ」
ミヅキは無邪気に笑う。私もひっそりと僅かに笑みを浮かべて、「なら私も行こうかな」とカバンを背負い直しながら、歩き出す。
「そう来なくっちゃ。…ほら、クサリも行こう」
「おーう」
後ろから追いかけ、追いついたクサリとミヅキはまたAを挟んで、歩調を合わせながら、一楽へ向かった 。
「わざわざ私を挟まないでよ…」
「いいじゃん。これ落ち着くし」
「はぁ？意味わからない。」
多少喧嘩腰の仲ではあるが 、少しずつ仲良くなっている気は 、皆揃って心中にあった。
--------------
「うまかったな〜！ラーメン！」
「久しぶりにラーメン食べた…。」
「二人ともいい食べっぷりだったネ、ふふ」
すっかり暗くなった帰り道、3人は腹をさすりながら歩いていた。
しばらく歩いたところで、ミヅキとの分かれ道にさしかかった。
「じゃあ僕はここで。また明日」
「今日はありがとうね」
「うまかったぜ！」
「…それは良かっタ」
ミヅキは手をゆったりと振って、宵闇の中へと姿を消した。
「はー…俺たち同じ班なのかな」
「さあ。」
クサリと二人きりの時間は存外短かった。すぐにクサリとの別れ道にさしかかった。
「気をつけて帰れよーA」
「アンタもね」
「またなー」
闇の中に走り去った彼に、私は小さく手を振った。
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深雪 - とっても面白いです!続きがすごく気になります!更新大変だとは思いますが、頑張ってください(≧▽≦) (2018年8月8日 14時) (
レス) id: 2f5af6b4dd (このIDを非表示/違反報告)
ねこメ - 更新停止中なのが勿体無いくらいとても面白いです！続きがすごく気になりました！お忙しいとは思いますが、更新されるのを楽しみに待っています！ (2018年8月4日 1時) (レス) id: 9bbab6553f (このIDを非表示/違反報告)
ZIN - 更新楽しみに待ってます！ (2018年2月6日 5時) (レス) id: af655f0d36 (このIDを非表示/違反報告)
杏 - この小説大好き更新頑張って下さい！ (2018年1月4日 22時) (レス) id: 3d7672005c (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 黒氷雨さん» 更新待ってました楽しみにしてます☆頑張ってください☆ (2018年1月4日 19時) (レス) id: d0e46f9e31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒氷雨 | 作成日時：2017年11月18日 20時
