三十六話 ページ36
「今日は災難だったな」
「・・・何故か昔よりもっと災難になっているような気がします。
何故私は太宰幹部や中原さんに気に入られたのでしょうか?」
「さぁな」
「永遠の謎です」
「そうか」
織田さんと並んで歩いていた。
「・・・坂口さんは如何ですか?」
「安吾は・・・_______特務課の人間だった」
嗚呼、知ったのか。
「私は知っていました。
特務課と探偵社は関りが深いですから。
実は坂口さんとも初対面ではありませんでした」
「・・・そうか」
沈黙が続く。
厭な沈黙ではなかった。
「あの、子供達は・・・?
織田さんがその「ミミック」の長に狙われてるのなら、子供たちが危険でしょう」
「太宰も同じように判断した。子供達は避難している」
「そうですか」
善かった。
太宰幹部が手助けしたのなら安心だろう。
だけど、厭な予感がする。
「・・・織田さん」
「何だ?」
「・・・自分を、追い詰めないで下さい。
死にに行かないでください。
若しこの先、
_______何があっても」
「・・・何かあるのか?」
「判りません。そんな予感がするのです。私の予感は大体中ります。
如何してか、織田さんが居なくなってしまうような気がするのです。
それだけは、厭です。
私には織田さんが居なくなることが、
_______耐えられない」
流石に判ってしまっただろうか?
だけど今云わなければ後悔するような気がする。
今伝えないと、一生伝えられない気がする。
縁起でもないけれど。
「・・・A、」
「済みません、行き成り。
でも、云わせてくれませんか・・・?
_______好き、です」
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Smile - 読んでてとても楽しかったです!!!続編待ってます (2018年1月16日 20時) (レス) id: 7981af13dc (このIDを非表示/違反報告)
団子 - 続編読みたいです!頑張って下さい! (2017年11月11日 16時) (レス) id: 565b1876f3 (このIDを非表示/違反報告)
サラ - すごく面白かったです!織田さんとの恋愛が読んでいて一番印象的でした。続編、楽しみです! (2017年10月8日 3時) (レス) id: eef365d12e (このIDを非表示/違反報告)
ぐーさん - 初めまして。あもサン (2017年5月30日 23時) (レス) id: 18ff760733 (このIDを非表示/違反報告)
有栖(プロフ) - この作品、何回も読み直すくらい大好きです!!主様、頑張って下さい。 (2017年3月31日 22時) (レス) id: f4f41de96b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あも | 作者ホームページ:
作成日時:2016年12月31日 18時