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二十四話 ページ24

「水さえあれば強力な異能だね」
「ええ、まあ・・・」

使いようにようっては、人も殺せる能力だ。

「然し、異能を持っていたとはな。他に知ってる者は?」
「多分、首領くらいでしょう。訊かれればこうして答えますが、」

「訊かれなければ答えないのだね?」

「はい。態々云うのも・・・」

行き成り異能持ってます、なんて云われても困るだけだろう。
私だったら困る。

其れから暫く他愛もない話をしていると・・・。

「おや、居たのですか」
「やあ、安吾!」

あんご?

出入り口の方を見れば学者風の男性がいた。
・・・あれは、坂口安吾。

「・・・彼女は?」

「川端Aです。―――初めまして」
「嗚呼・・・初めまして」


坂口さんは太宰幹部の隣に座った。
太宰幹部が此方を見てきた。


「何でしょうか?」

「Aちゃんって・・・、




――――笑わないよね」

「はあ・・・」

「笑えるの?」
「笑えるぞ」

私が答える前に織田さんが答えた。
坂口さんと太宰幹部が、え!?という風に織田さんを見る。

織田さんは不思議そうな顔だ。

「織田作、見たことあるの・・・?」
「何度か」

「え。何度かって・・・何時ですか?」

何時私そんな笑った・・・?

「咲楽と遊んでもらった時だが・・・」
「嗚呼・・・」

無意識に笑ってたのか。
初めて遊んでから何回か咲楽ちゃんと遊んだのだ。

「ええー!?織田作だけずるくない?
私も見たい、Aちゃんの笑顔!」

「そんな事云われてもな・・・」



その後、解散となり、私は織田さんに自宅へと送ってもらった。

久々に楽しい夜だった。

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Smile - 読んでてとても楽しかったです!!!続編待ってます (2018年1月16日 20時) (レス) id: 7981af13dc (このIDを非表示/違反報告)
団子 - 続編読みたいです!頑張って下さい! (2017年11月11日 16時) (レス) id: 565b1876f3 (このIDを非表示/違反報告)
サラ - すごく面白かったです!織田さんとの恋愛が読んでいて一番印象的でした。続編、楽しみです! (2017年10月8日 3時) (レス) id: eef365d12e (このIDを非表示/違反報告)
ぐーさん - 初めまして。あもサン (2017年5月30日 23時) (レス) id: 18ff760733 (このIDを非表示/違反報告)
有栖(プロフ) - この作品、何回も読み直すくらい大好きです!!主様、頑張って下さい。 (2017年3月31日 22時) (レス) id: f4f41de96b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あも | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年12月31日 18時

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