２４１Q 「楽器少女」 ページ24
青峰side
緋「な、なんでそんな事、言うの？」
ほんの一瞬、オレの目から視線をそらした
青「なんとなく、中学でも多分オレが一番話した回数すくねーし」
緋寄は肩を落とし顔を下に向けてしまった
緋「それは…まぁ、そうだけど
嫌いでも苦手でもないよ…」
ボソボソとオレの言った事を否定し始める
緋「そうじゃないと、大輝のために会いに来たりしないし…」
そう言って顔を上げるが頭ごと余所をみて視線を合わさない
青「そうかよ…、なら、いいけどな」
オレも苦笑いぐらいしかできなかった
緋「うん…」
・
そうだ、緋寄は人間関係には特に敏感だったな
黄瀬の時みたいに中傷メールが来て精神的に一番くるのは
きっと緋寄なんだよな。
緋寄は誰よりも優しい。
誰よりも人の心に敏感で
人の機嫌、顔色、行動を察知してしまうから
多分、ちいせぇ時の体験から身に付いた事なんだ
自分に害が起こらないように最善を尽くした緋寄の
危機察知能力、それが今、反応してんだ
これから起こる事を予知してな。
side終了
・
青「あ、便所行きたくなった
行ってくる」
青峰は立ち上がって梯子を下りていく
緋「う、うん」
青峰が屋上から出て行ったあと緋寄は
空を見た
雲１つない澄んだ空だ
〜〜♫♪♩♬
緋「…あれ？」
下の方からとても綺麗な音が聞こえて来た
緋「テスト期間なのに、練習してるんだ」
音が１つしか聞こえないのでおそらく自主練なのだろう
特徴的な耳に残る音だ、それでいて優しく歌っているような
心が洗われるような音色
緋「誰が吹いているんだろ」
緋寄は無償に見に行きたくなって屋上を飛び出した
・
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
音楽室は同じ校舎の４階だったのですぐにつくことができた
ガラガラー
ゆっくりとドアを開ける
〜♩♩♬♬♫♪
桐皇の女子制服をきっちり着こなした女の子が
黒い４０〜５０ｃｍぐらいの楽器を吹いていた
女の子は曲に集中しているようで緋寄に気付かない
肩下あたりの紺色の髪が楽器を揺らすたび同じように揺れる
その姿がとても神々しく見えた
何分見ていたのだろう、気が付いたら
大輝が後にいた
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紅鬼姫 - ありがとうございます！頑張ります！ (2014年10月26日 18時) (
レス) id: 6fedcef3a8 (このIDを非表示/違反報告)
カーマイン - 面白いです！続き楽しみにしてます!! (2014年10月20日 19時) (携帯から) (レス) id: e687b61eeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅鬼姫 | 作成日時：2014年8月25日 10時
