２３５Q 「罰金！」 ページ18
数分後…。
・
緋「足冷たい…」
黄瀬の肩のところでぼそりと呟いた
その言葉で我に戻った黄瀬は
黄「あー！！
た、大変っス！！早く上がらないと！」
緋寄の足がプルプルと震えているのを見ると
しゃがんで腕を足の後ろ側に回すとお姫様だっこをする
緋「…恥ず///」
真っ赤な顔を黄瀬に見せまいと下を向く
黄「えー？隠さなくてもいいっスのに」
そう言いながら緋寄の足を見た
焦げ茶のローファーと黒のハイソックスは海水で
ぐっしょりと濡れて、肌は青白くなっている
黄(申し訳ないことしたっスね…)
緋寄を濡れていないところに座らせた
黄瀬は向かい側に座って
黄「色悪いっスね、大丈夫？」
ハイソックスの上から足を触る
緋「感覚がない、あとすっごい冷たい」
さっきまで照れて赤かった顔も青白くなってきている
黄「顔色悪！？」
咄嗟に緋寄の青白くなった頬に手を当てる
緋「んっ、」
驚いて目を瞑ったがゆっくり目をあける
黄「ご、ごめんっス
冷たかったっスか？」
手を離そうとするがその手に緋寄の手が触れる
緋「うんん、寧ろ暖かいよ」
そう言って微笑んだ
黄「〜っ///」
真っ赤になって悶える黄瀬
黄「ひ、緋寄っち。１つお願い聞いてくれないっスか？」
真っ赤なまま顔を近づけて真剣に
緋「え？あ、うん」
とりあえずうなずく
するとどんどん黄瀬の顔が近づいてくる
緋寄はきつく目を閉じた
・
・
あと２ｃｍぐらいまで近づいたところで――
時「お２人さん？」
緋寄の後ろに黒い笑みを浮かべた時雨と
なんとも言えない表情をした一条がいた
黄「うわっ！！」
咄嗟に緋寄を突き飛ばし後ずさる
緋「い、痛い…
兄さん急に出てくるのは反則、罰金だから
要もだよ」
倒れて髪と背中に付いた砂をはらいながら言った
時「実兄に罰金請求すんな
…一々心配かけんなよ」
緋寄の額にでこピンをする
黄「後少しだったのにー…」
拗ねて胡坐をかき肘を立て顎に手を当てる
要「…(ふるふる」
一条の手に力が入ってふるふると震える
黄「なか、めっち？」
殺気を感じたのか汗をかく黄瀬
要「…次変なマネしたら
本気で殴るからな」
エメラルドの綺麗な目が黄瀬を睨む
黄「は、はいっス！！」
ビクりと肩を揺らしたあと
裏返った声で返事をした
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紅鬼姫 - ありがとうございます！頑張ります！ (2014年10月26日 18時) (
レス) id: 6fedcef3a8 (このIDを非表示/違反報告)
カーマイン - 面白いです！続き楽しみにしてます!! (2014年10月20日 19時) (携帯から) (レス) id: e687b61eeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅鬼姫 | 作成日時：2014年8月25日 10時
